災害派遣こそ、空手道の本試合
全空連の4つの競技団体のうち、生涯空手道の受け皿となる全日本実業団空手道連盟は、東・西日本実業団空手道連盟
そして全自衛隊空手道連盟の3本柱で成り立ってい
る。
通常5月下旬から6月上旬に各連盟の大会が行われ、その上位チームで11月下旬に全国大会が行われる。
この際全国大会は、三つの団体が持ち回りで主管する。
今年も、5月22日に尼崎で西日本実業団大会が行われ、29日に横浜で東日本実業団大会が行われた。
引き続き、6月4日に日本武道館で全自衛隊の第50回記念大会が行われ、
11月20日に全自衛隊空手道連盟主管で第30回記念全国大会が行われる予定であった。
しかし、今年の全自衛隊大会は、東北大震災の災害派遣で中止となった。
同連盟の副会長兼理事長であり自衛隊病院歯科部長の片山先生も、
自衛隊初の「検死」で現場に派遣された。
大会実行のエンジン役の若林事務局長にいたっては、今も2度目の現地派遣中である。
勿論、多くの部員たちが、
それぞれの部隊の一員として東北の現場で活躍中である。
こういう状況の中、4月の時点で、
今年の全国大会の主管が自衛隊から東日本に移管された。
東日本実業団の目に見えない自衛隊支援であり、
間接的な被災地支援である。
5月29日には、東日本大会の場で今年度の
第1回全実理事会が行われた。
この理事会で、今年の全国大会を「東北震災支援 全日本実業団空手道大会」とし、
第30記念大会を来年に繰り延べ、
かつ自衛隊主管のもとで行うことが決定された。
東・西日本実業団空手道連盟の暖かい思いやりがヒシヒシと伝わる理事会であった。
なお、全国大会では東日本大会で全選手が胸につけていた
「がんばろう 日本!!震災に負けるな東日本」を採用することも決定した。
一枚千円で購入してもらい、差額を義捐金にするわけである。
実は、この理事会の直前の27~28日、
士心道東北の第10回定例会に呼ばれ、
講演に引き続き、スタッフたちと深夜3時頃まで、
地震・原発、歴史の真実から宇宙論、武士道等々
熱く語り合ってきた。
会の主催者の本間義幸君は、
幼少より空手道に精通し、インターハイにも出場。
毎年武道館で行われている全国空手道錬成大会で
3連覇もしている。
会員にも武道やスポーツで日々鍛錬している人が多い。
中には、小4で弟を鍛えるために
日本空手協会に一緒に入門し、
結婚・お産の中断を挟んで継続。
今では自身は2段、お子さんは初段という
TV等で活躍する美人のパーソナリティのヤマト撫子もいる。
さらに講演には、家を流された人。
救急医療センターの形成外科医で、
「足や手の切断をした人が明るく生きている」、
と教えてくれた女医さん。
「放射能汚染が怖く、また頸口癌ワクチンの
1回目を打ったところで地震のため
二回目が中断したまま」、という
中1の娘さん親子も見えられていた。
そういう彼らが、異口同音でまず述べるのが、
自衛隊への感謝の言葉であった。
私も海岸の被災地に行ったが、建物は一切なく、
瓦礫と壊れた車と打ち上げられた漁船が延々と限りなく続き、
まさに地獄絵図そのものであった。
その中で、唯一動いているのが、
粛々と泥まみれになりながら
遺体捜索を続ける自衛官の姿であった。
講演にきたお母さんの6歳の息子さんは、
自衛隊の車にすれ違うたびに
「ありがとうございます!」と
大きな声で声をかけるようになった、
と帰京後メールで教えてくれた。
考えてみれば、津波の被害は、
東日本の全海岸であり、
数百キロメートル連続して面々と続いている。
まだまだ自衛隊が入れない地域があるほど
広域なのだ。
それに巨大原発3基が同時にメルトダウンし、
未だ封鎖できないという人類史上初の
危機状態が継続中だ。
日に日に日本中に地球歴史上最悪の
猛毒プルトニウムを含む数十種類の
放射能汚染物質が降り積もっている。
問題は、原発推進派で牛耳られている
政府・メディア等がその真実を公表しないことにもある。
こういう中で、身の危険を顧みず働く自衛官は、
まさに真の武士道精神そのものの体現と
言っても過言ではないであろう。
ところで、スポーツと空手道は全く違う。
スポーツは自己の鍛錬と満足・楽しみで行うもの。
武道は、他人のために無私の精神で己を尽くす道。
それ故、同じ「大会」でも意味合いが全く違う。
スポーツは大会が最大の目標となり、
勝たなければ意味がない。
最近は空手道でも高校や大学レベルで、
スポーツとしての全国大会が盛んになってきた。
このためその大会自体が目的化し、
大会が終わると引退と称して空手道をやめる輩も多い。
一方、人格完成を目指す武道の道に終わりはない。
大会は、単なる錬成の一手段に過ぎない。
そもそも試合での勝ち負けそのものにも意味はない。
「いざ」という時に、他人・社会・国家・人類の
ために己の命を賭して働けるか、どうかである。
もっとも「働く」は人が動くという漢(シナ)語であり、
本来の日本の「はた・らく」とは、
周りの人を楽しませる、という己の精神的行動規範である。
このような観点から見れば、
全自衛隊空手道連盟の所属隊員が、
東北の被災地で身を挺して行動すること自体が、
実は空手道の「本番」なのである。
まさにこの時のために、日々空手道で鍛錬し、
大会もその稽古の一環に過ぎなかったのである。
このように見てくると、全実の理事会で、
今年の大会を「東北支援大会」と位置づけ、
本番の任務を遂行中の自衛隊連盟のために、
第30回記念大会を来年に繰り延べ、
主管も自衛隊としたのは、極めて意義深い。
さすが、「生涯武道空手道」の受け皿としている
全日本実業団空手道連盟の面目躍如と言えよう。
ところで28日は、次の山形での講演準備のため、
士心道東北の世話人関口君に車で仙台から送ってもらった。
途中、最上三十三観音霊場の第五番、
唐松観音寺に立ち寄ってくれた。
唐松山の南斜面の馬見ヶ崎川の支流の
ほとりの崖にたっている。
階段を登ると、崖の途中にもかかわらず、
普通のお寺のように観音様の前で
お経を唱えれるようになっている。
そこでなんと関口君が般若心経を、
お坊さんの代わりに唱えてくれた。
彼の唱える、鳴り物入りの本格的な読経の声に、
せせらぎの音、シジュウガラ・つぐみなどの
野鳥の歌が遠くハーモニーとなり、
清々しい新緑のかおりとともに癒された。
そしていつしか深い意識の谷に入りながら、
またあの「夢」がフラッシュバックのように
脳裏にハッキリと映像として浮かんできた...
場所は、今住んでいる鳩ヶ谷の自室。
深夜熟睡していると、
体を突き上げるような縦揺れに続き、
横揺れが徐々に大きくなって行く。
夢の夢の中で『ついに来たか!』と心で叫んでいる。
そう、東京直下型と東海・東南海・南海のプレート型地震が連動、
マグネチュード9.1。
同じ三つのプレート連動型だった江戸時代の
宝永地震の時と同じく、
鎌倉の大仏様の頭を浮力で流すほどの
大津波も数分後に襲い、東京も江戸城付近まで水没。
49日後に富士山も大噴火。
夢の中で、『砂浜の浜岡は大丈夫か!?
プルサーマルの伊方は?
空炊きしてたもんじゅは??
津波基準2.5mの若狭湾の14基は???』と
自問自答している。
そして意識は一瞬にして近未来のアメリカに飛んだ。
日本以上の天変地異で原子炉や核が暴発。
国民の大半がケロイド状になって、
原始生活に戻っている。
その言葉を忘れた動物のような彼らの中で、
何故か日本からの言語文化ボランティアの一人として私が彼らに、
「あ」・「い」・「う」・「え」・「お」の、
人類本来の自然と調和・共生するヤマトことばを教えている。
もう二度と行きすぎたエゴ脳にならないように...。
大震災等はなまずの神様が、
国家の基盤がおかしくなったので、
「世直し」をするように警告を発していると、
日本では言い伝えられてきた。
かって、阪神淡路震災派遣では、
国等の各機関がバラバラに活動。
その反省に基づき、災害基本法を改定し、
大震災等の時には「政府現地対策本部」を
立ち上げることにした。
2000年3月31日にはじまった有珠山噴火では、
せり上がってきた溶岩が2%噴出する間に、
はじめてこの政府現地対策本部を伊達市に
私も運用責任者として立ち上げ、
国家機関・メディア・地元の三位一体の活動で大成功。
事後の日本の大震災等の雛形となった。
この日本人の非常時における「進化」に、
地震の神様は、
残余の98%の溶岩の噴火を取りやめ、
死者ゼロで静かな温泉と噴火痕の観光の町に還って行った。
今回の東日本地震は、
やはり地震の神様の「警告」であろう。
地震列島日本に、
死の火の釜・原発を54基も置いて、
その利権で儲ける我利我利亡者となった
現代日本人に対し、覚醒と反省を促したのである。
ところが100万kw原子炉3基を
瞬時にメルトダウンさせながら、
未だに「原発は引き続き必要」という
「利権構造」を全く変えようとしない。
核汚染物質は無力化まで20万年かかる一方、
クリーンエネルギーで十分に賄える技術等が
あるにもかかわらず...。
地震の神様、つまり大宇宙神は、
地球という生命体そのものの進化が問題であり、
その進化に今の人類が乗るのか乗らないのか、
その観点だけで見ている。
悪夢は、無数にある人類の選択肢の
最悪の未来を見たのであろう。
40年の自衛官生活、
しかも万一の時の全責任者である作戦幕僚を
やっていたので、つねに「最悪」の事態を
考えるからだ。
つぐみの大きな鳴き声で現実の意識に還った。
関口君の読経が静かに終わって、
眼下の馬見ヶ崎川のせせらぎの音とともに、
緑のかおりを初夏のやさしい山形盆地の風が
運んできてくれた。
再び駅に向かう車の中で、
「今度会ってください」という
彼のお父さんの年齢を聞くと、
私より三歳年下だった。
関口君は、私の長男より年下だろう。
素晴らしい人間性である。
大自然の残る東北は、
素晴らしい自然と共生するヤマトごころの
「場」が残っている。
今、埼玉の自宅に帰り、
東北の被災地の現場を見てきた重みを胸に、
現代の語り部としての役目をしっかりと
果たして行こうと改めて思う。
特に、亡くなられた3万余名の御霊のためにも、
真実を説く全国安行を続けてきたい。
それが、生涯空手道で鍛錬する私の
「本試合」である。
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http://ikedaseiji.info/
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