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2011年 5/2 講演版「福島原発ではいま?」…日本のターニングポイント(三)

何故、今福島原発などの現場の実相がつかめないのか?

 今回の大災害でとても奇異に感じることは、
「政府現地対策本部」が仙台あるいは福島などに設置されていないことである。

阪神淡路大震災で国の対処の遅れが指摘され、大規模震災基本法が改定された。
つまり、大震災の時には迅速に「政府現地対策本部」を設置することが規定された。

これにより、国として現場で迅速に総合的に情報を入手し、的確な意思を決定、
それに伴う国を挙げての迅速な処置ができるようになった。

そして実際に、有珠山噴火災害で初めて有珠山の麓の伊達市役所内に立ち上げて
大成功し、長期化に伴いプレハブを設置、噴火の終焉まで活動した。

メディアもここに集中するので、広報と一体化した総合的な運用ができる。
被災民・国民もすみやかに事実を知ることができて、人心の安定に寄与した。

何よりも「大部屋」ですべての関係する国や地方自治体等の機関が
「島」として存在するので、国としての一つの運命共同体の「場」が形成される。

個々の縦割り行政の弊害もなくなり、
「緊急救助」「生活ラインの復活」「復興」の段階に応じて、
国としての努力の焦点が形成される。

例えば、救助段階は、自衛隊が主導で得意の作戦会議方式で迅速・的確な決心を行える。

最終の復興段階では、地元地方自治体が主体となって
各地域に応じた復興計画を国の最大の支援で綿密に調整・実行できる。

それ故これがじ後の国レベルの災害対処の雛形となった。
先の中越地震災害等でも、極めて効果的な災害救助ができていた。

阪神淡路で悔しい思いをして、
有珠山でこの現地対策本部の立ち上げと活動ルールの確立に
直接かかわってきた私としても秘かに誇りに思っていた。

 ところが何故か今回は、福島から200km以上も離れた都内で、
各機関バラバラの活動をおこなっている。

唯一統合されているのは、
東北部方面総監の下に陸・海・空が統合運用されている自衛隊だけである。

本来なら今回の事態対応の国軍最高司令部といえる方面総監部があり、
かつ被災地のほぼ中央に位置する仙台に
政府現地対策本部がただちに設立されなければならない。

 また、緊急事態対処の焦点である福島原発対処のためには、
東電の現場近くに実行部隊、東電、関連企業等主体の
「前方政府現地対策本部」を立ち上げ、国として努力を集中しなければならない。

メディアもここで取材させる。

 ところがいまだに東電の現場からの電話一本の情報源で、
記者会見から全国への報道となっている。

「彼ら」から見れば、完璧な報道統制、情報操作ができるわけである。

これではまともな政策判断もできず、
国民へも放射能汚染の実態等の真実が伝わらない。

いや、原発の危険性をカモフラージュして、
これからも原子力事業推進に支障をきたさないようにするために、
要は「真実を出さないため」に政府現地対策本部が開設されないのかも知れない。

TVニュース等はこの観点でチェックして欲しい。

要するに、現在の体制は、これまでの貴重な日本の危機管理の体験を無に帰して
阪神淡路型に退化してしまった。

もっとも、「マインドコントロール」には最適の体制である。

 その狙いは一つ。
「原子力事業の引き続きの推進・業界の擁護」のための報道である。

 ちなみに、東電関連の全広告費は約2000億円と見積もられる。
不思議なのは電力事業法により独占企業であるのに、なぜPRが必要なのだろうか?

 これら膨大な資金に基づき、原発反対派の銀行口座へ数千万、
億単位の現金が振り込まれたこともある。

また、TV主要局への広告料が一番多いのも東電である。
最大のスポンサーである東電の原発反対の報道はできない。

さらに各政党・政治家への政治献金もかなりのものがある。
TV局の役員には、電力会社、さらに25にのぼる原子力関係の委員会出身者が多い。

 つまり典型的な「マインドコントロール構図」である。
この構図下、「国民・住民の安全よりも、原子力事業・企業の保全が優先」され、
「原発の事実」などが出てこないのである。

  

原発なくてもエネルギーはいくらでもある

 すべての原発がなくとも現在の東電は、最大電力5000万KWの発電力がある。
現在の需要3900万KWは十分にまかなえる。

もっとも東電=政府の出す統計も眉唾物である。
これまで見たように定期点検があるので、原発は実際は半分しか運転できない。

しかも運転は100%全力しかない。
供給が需要を超える場合は、柔軟な水力発電と火力発電を下げて調整する。

それ故、運休している火力発電等をフルに活用すれば、
火力と水力、それに太陽光や風力でほとんど需要はまかなえる。

 実際上、原発30%というのは、「現時点」での発電割合であり、能力量ではない。
 実は、火力発電は、能力上48%しか発電してない。

 もし、残りの52%発電すれば、危険な原発など不要となる。
 これが「推進派」の数字のカラクリ、マインドコントロールなのである。

 

世界に誇るクリーンエネルギー技術
 
 何よりも、日本は世界に誇る世界一のクリーンエネルギー技術大国なのである。
 
 ある大学が、犬吠岬で風力発電の実験をした。
驚くことに全力でやれば、
その半島だけで日本の需要の三分の一を賄えることがわかった。

しかしその実験結果は何故か公表されていない。

 またアイスランドは地熱発電国家として有名であるが、
その熱効率のいいたこの足のような発電装置は、日本の企業がつくっている。

アイスランドの人々は、火山国家日本ではさぞ地熱発電が多いだろうと信じている。

オランダはクリーンエネルギー発電の先進国だが、
ここで使われている低周波公害も、
鳥に害を与えることもない最新の風力発電基も日本製である。

ちなみに電気自動車の普及率の高いオランダでは、
自動社用電気スタンドがある。

スタンドにはコンセントが三つあり、従来の「汚い電気」、
「クリーンの電気」等分けて売られている。

もちろんクリーン電気が一番人気だが、価格も一番安い。
発電装置が風等を利用するだけなので当然安い。

これが世界の常識である。

 先進国家は、すでに電力事業が自由化されている。
オランダにおいて、電力売り上げNO1企業は、
クリーンの電気を売る出版会社である。

ドイツではこの新事業で60万の新たな雇用が生まれた。

日本も、戦前までは電力事業会社が600社!もあった。
各県、地域等で小型の発電所を持っていたのだ。

それを戦争遂行のために国家統制し、戦後もまだ引きずっているのである。
こういうところこそ真に自由化すべきところである。

これは、酒税法と同じように歴史的無用の産物である。
戦前・戦中、米不足になったときに、日本酒をアルコールで薄めて売るようになった。

あまりにその割合が高くなったので、法律でアルコールの最大割合を規制した。
これが「売り手(企業)」側には利益となるので制度として残った。

つまり純粋の日本酒にアルコールで「増産」し、
「化学添加物」で甘み等の味付けをすると、原酒の数倍本売れるわけである。

電気事業法も戦争中の制度を残すことによって、
独占の「企業」に最大限の利益を生み出す「打ちでの小槌」となったわけである。

その一つの悪弊が、電気代の総括原価方式である。
また、一般家庭の電気代は、使用量に比例して高くなう設定であるが、
大量消費する事業所は逆に使うほど反比例して安くなる。

真夏の甲子園の10日間の供給が問題となるならば、
この事業所の電気代設定を家庭と同じようにすればいい。

欧州国家で行っている炭素税のようなものである。
企業努力により、真夏の総需要量は目に見えて激減するであろう。

 要は、1人1人が本当のことを知り、賢くならなければならない。
ドイツのグリーンコマーシュやオランダの国民の叡智の選択に学ぶ時である。

 

今、もっとも危険な原発は?

 浜岡原発は、まさに砂上の牢獄と言える。
砂浜の上に建っている。実は地質調査をしたときに、
基準の強度に満たなかったが、数値を書き換えた偽装報告で認可を取ってしまった。

数字を変えても、実際は砂地に変わりはない。
今回の東日本地震でも砂浜地区では液状化現象が問題となった。

福島原発も、数度の爆発などを起こして壊れたが、
冷却プールそのものは、そのまま残った。

ところが砂地の上の浜岡原発では、冷却プールが横倒しになる可能性がある。
しかも東海・東南海・南海巨大地震はかならず来る。

その時に、冷却プールが建屋ごと横倒しになったら…。
もう冷却のための水の補給は不可能となる。

そうなると数トン単位の使用済み核燃料がメルトダウンを起こす。
つまりもう日本は終わる。物理的にこの列島には誰も住めなくなる。

 

今、何を目指すのか?

 今回の大災害で、自ら、その運命と使命を担って生まれ、
そして死んで行った尊い3万有余の魂の愛の行動に、感謝して応えるために、
生きてこれからの日本を、世界を築く我々の責任はいったい何なのだろうか?

 あなたには、3万有余の尊い魂たちの言葉が聞こえてきませんか…?

 日本民族本来の生き方を忘れ、
「今だけ」「自分だけ」「お金だけ」に生きて築いてきた社会基盤の
歪みをただそうと、揺霊・地震の神様が警告を発したとしか私にも思えない。

そのエゴの象徴が、原子力発電にかかわる事業と権益である。
そのことを尊い魂たちが自己犠牲することで教えてくれているのである。

  彼らの魂の叫びである…今こそ、日本から世界へ発信してほしい…

「日本は、福島原発の教訓に鑑み、これより未来の子どもたちのために、
クリーンエネルギーにより、ありとあらゆる自然と地球と共生する道を
歩むことをここに宣言する」

「日本は、これまで培ったあらゆる技術でもって、
この未来永劫型社会へ転換する国々を、同じ地球社会人として、
同胞として最大限支援する」

「せめて、浜岡をただちに廃炉にして欲しい…」

エピローグ

 最初にメール送ってくれた元部下から数日後、メールが届きました。

彼は、生まれた子供に、私と私の三男の名前から一字ずつとって
「悠整」君と名付けました。

悠整君は、ダウン症ですが、
親子で空手道はじめた小2の靖斗君ととても仲のいい兄弟です。

「昨日、いつも手を振って応援してくれるお爺さんに、
売店で買った耳覆いとネックウォーマーをプレゼントしました。

『お爺さん、これ…』とジープのスピードを落としてなんとか手渡しました。

今日いつもの場所に、自分達と同じ迷彩の耳あてとネックウォーマーをした
お爺さんが手を振っていました。お爺さんの気持ちと一緒に任務を行ってきます。

今日は悠整の保育園の入園式です。
自分が通った保育園と同じ保育園へ通う事にとても喜びを感じます。
初の園服姿を見て『おめでとう』と言ってあげたかったのですが、
メールで伝える事になりました。

隊員の家族は、自分の夫や親、そして子供が災害派遣に行く事に不安や心配、
さみしさを抱くと思います。

そういう思いをこらえて隊員を送り出してくれていることが、
隊員の家族が行っている被災者への支援だと思います。

そんな支援の中、立派に入園式を迎えさせてくれた、
家内、靖斗、両親、そして悠整本人に感謝します。」


いわば我々は、日本丸という大きな船の一員です。
宝物に目が眩んで機雷の海域に入ってしまって、
大きな船の土手っ腹に機雷で穴をあけてしまったのです。

それを彼ら自衛官という最後のサムライたちが必死で穴を防いでくれているのです。

彼らが頑張っている間に、
この日本丸を機雷原の危ない海域から安全な方向へ舵を切ろうではないですか…。

本当のことを知れば、生き方は変わる。嘘はもういい。

彼らが、任務を達成して、全国の家族の元に無事帰ることを祈っております。

 この拙稿を読むあなたは、これからの日本、地球をよくしていく同志です。

 是非、自然と共生する人情溢れる日本社会をともに築いて行きましょう!

 未来の日本は、今、我々1人1人の心がけ、選択にかかっています。

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東藝術倶楽部 顧問 
船井幸雄.comコラム「21世紀ヤマトごころの部屋」
「マインドコントロール1・2」(ビジネス社)
「転生会議」(ビジネス社)
「心の旅路」(新風舎)(新日本文芸社:改訂版)
メルマガ:心のビタミン(エッセー) 
最新アルバム「整治」  
「マインドコントロールを超えて、大和ごころに回帰せよ!」
池田整治氏インタビュー1/2「21世紀の武士道とは?」
 YouTube (前段)10分 (後段)15分
「現代のサムライ」DVD
http://www.c-consul.co.jp/dvdbook/shigakudvd030.htm
【全編】池田整治氏 「福島原発ではいま?」日本のターニングポイント!
http://www.youtube.com/watch?v=9zDwj7lKg2M
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