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2010年 3/21 787人目の涙

787人目の涙
 
 3月18日、今年度最後の卒業式をおこなった。

 卒様式後、部恒例の見送りを行う。
玄関前に一列に並んだ職員の前を、
学生長を先頭に一人ずつ挨拶しながら進んでゆく。

私も握手しながら「おめでとう!がんばれよ!!」
と最後の声をかける。

 今年度は、6コ教官室・28コ課程あわせて787人と
一期一会の握手をおこなった。

 今回最後となったのは、幹部厚生B課程の18名。平均年齢37歳。
8週間寝食をともにしながら福利厚生業務のプロとしての知識及び資質を学んだ。

 卒業生が選んだ「いきものがかり」の「さくら」の歌が流れる中、
私の差し出す手に18名がそれぞれの思いを込めて握り返してくる。

厚い手、薄い手、硬い手、柔らかい手、湿った手、乾いた手。
強く握るもの、弱く握るもの、手のひらいっぱい握るもの、指先だけ握るもの。

その人の心身の状態が手に取るように感じる。

たかが握手、されど握手。
肉体の奥のその人の魂・霊体という本姓が垣間見えるようだ。


一番最後の男子学生が涙いっぱい溜めて「ありがとうございました!」と
両手でガッチリと握手してくる。

18名で一番若い27歳。
しかもほとんどの学生がすでに防衛省共済組合で厚生の仕事を体験している中、
初めての厚生業務の授業。

慣れない勉強で苦労しながらも一番がんばって夜遅くまで勉強していた
と担当教官から聞いた。

その努力が実り3番での卒業である。
卒業式で部長賞をあげることはできなかったが、
前夜の感謝パーティで厚生教官室長から「努力賞」が授与されたようだ。


隣に並んでいる事務官等教官室長が、
拍手しながら「思いっきり涙を流していけよ」と激励の言葉をかける。

その室長もいよいよ退官3ヶ月前となり、
生涯最後の教え子となった
20代の若い事務官等中級係員課程学生16名を前日送り出したばかりだ。

そのときに涙を溜めてひとりひとりと固い握手をしていた
その防衛大同期の姿をみながら、
三十余年前の大学卒業時に、
横須賀市小原台の正門前で固い握手をして
全国に散っていったときを重ねて思い出していた。


 涙…
  感動の涙は美しい。
   涙は全てを浄化する。
    涙は周りの波動を高めてくれる。
     そして、人は涙の数だけ成長する。


 三日前、三男悠人の中学卒業式があった。

仕事のある私の代わりに、
次男聖人・大2がカメラマンとして妻と一緒に式に出た。

 悠人は勉強・野球ともに優等生だったすぐ上の兄への反発心もあったのか、
野球を除いては、勉強も中学校生活も決してまじめではなかった。

家から中学校正門まで100mにも関わらず、
通算27回の遅刻がそれを如実に物語っている。

武南高校へも、スポーツ選抜制度のある私学だからこそ、
兄と同じオール草加ボーイズのレギュラーということで入学できた。

兄は受験で特進科に入学したが、
悠人が通常の試験ではパスしなかったであろうことは火を見るよりも明らかである。

もっとも、野球も勉強や書道や芸術などと同じく、
その人の特技能力の一つである。

世の中、知能のIQから心のEQ、
さらに人間関係樹立能力のN(Network)Q時代といわれている。

学問も点数で評価できる知識的「末学」から、
いかに生きるかの「本学」が今からは問われる。

自分だけ点数がよければいいガリ勉的受験的知識能力・IQよりも、
クラブ野球という様々な人間模様の中で極限まで鍛えられた方が、
実社会でのNQは高くなっているだろう。

その悠人が卒業式では、以外に大泣きに泣いた、
とその夜妻から教えてもらった。

聖人もこの時とばかりに悠人の涙顔を撮って見せてくれた。
もっともバカチョンデジカメなので室内が暗いこともありうまく撮れなかった。

次回、真菜の小学卒業式の時は、
私のフィルム一眼レフを持っていくとのことだ。

いずれにせよ悠人の涙が、周囲の同級生の涙を誘い先生まで泣いて、
とても感動的な卒業式になったらしい。

悠人の涙の、百匹目の猿現象である^^

聖人も妻も「悠人がいっぱい泣いてよかった、よかった!」
まさに、涙の数だけ成長する。


翌19日には、同期の室長自身が単身赴任を終え、
春の異動で郷里の香川に帰って行った。

昼休みの全学校職員見送りの前、
ひとり私の執務室に感謝と別れの言葉を述べに来てくれた。

成人病等を、手術を含む3回の入院で見事に克服して、
全国の卒業生がわざわざお祝いに駆けつけるほど感動的な教育をしてくれた。

「お世話になりました」

と差し出す彼の手に、
学生時代から三十余年に及ぶ多生の縁の、
今生最後の握手になるかも知れないと思いつつ、
顔で笑って、心で涙を流してがっちりと握手を返した。

「おめでとう!郷里でいい職業見つけろよ!」

こうして別れの時が過ぎ、
サクラとともに新たな多生の縁が始まる。


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今回は、3月に携帯電話のカメラで撮った身近な写真を
アルバムに同じタイトルで載せました。

なお写真アルバムは、写真HPの一番上の
「フォト」をクリックして見てください。
今までの左の「フォトアルバム」は容量オーバーなのか
新たなアルバムが作れなくなっております。


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新心のビタミン写真 http://cid-7ee92fe6821f38ad.profile.live.com/
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