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2009年 9/23 命・・・花王エコナ問題によせて

 9月17日早朝、通勤途上の電車の中。
妻から珍しく長いメールが来た。

聖人の高校時代、甲子園への埼玉県予選大会を、
単身赴任中で見に行けない私に、
逐次メールで試合経過を送ってくれて以来だ。

単身赴任を解消したこともあり、
ここ数年のメールは、帰宅前の「牛乳買ってきて」などの、
一方的ショートメールだけだった。


 今回のメールは、ビジネス仲間からのメールを、
家族全員と大切な友人に妻が転送したようだ。
 
 メールのタイトルは「花王エコナ」。
 
 花王が、特定保健用食品「エコナ」シリーズ全商品の
出荷を停止するというものである。

メールによれば、
「商品に多量に使用されている『グリシドール脂肪酸エステル』が、
体内で発ガン性のあるグリシドールに分解される可能性があるため」という。

 そういいながら、「安全性に問題ない」とし、
「分解のメカニズムや可能性がよくわかっておらず、
欧州を中心に安全性を懸念する声が高まっていることから
販売を見合わせることにした」という。

 さらに「一般的な商品と同程度に
(グリシドール脂肪酸エステルを)抑える技術を開発し、
来年2月を目途に販売を再開したい」と宣言している。

 
この情報に接した途端に、
『あ~ぁ、日本の企業姿勢はかわらないなぁ』
と情けなくなった。

 何故なら、そもそも「安全性に問題ない」のであれば、
販売停止する必要もないわけだ。

しかも発ガンの原因とわかっているグリシドール脂肪酸エステルを
安全な他のモノに代える技術を開発するのではなく、
「一般の商品並み」にするということは、
つまり、その他全ての食品にも発ガン性物質が「規定内」で含まれている、
と告白していることにほかならない。

これこそ消費者を愚弄するものではないか。
しかもそういう情報に対して、
今や国民は何とも感じなくなっている…。

かって自然と共生していた日本人なら大騒ぎとなったであろう。

 
そもそも200億円の損失がでるような「大事件」を
わざわざなぜこの時期に公表するのか??

鳩山民主政権誕生にメディアの全力が掛かり切っている今なら、
一企業の不祥事、しかも日本では他の企業も共通に使用している
有害化学物質の問題など、一度報道されれば、
じ後の追求報道はないという確信犯的な
「広報戦略」ではないかと私は判断している。

 
本来自然からできている人の体は、
自然界にない人工の化学物質を一度体内に入れると排除するのが難しい。

日々口にする化学添加物が蓄積されるということだ。

例えば、添加物の塊であるカップ麺の、
200個分の化学添加物を一気に食べると人は即死すると言われる。

もちろん一気に食べることはないが、
1日一個、昼食代わりなどに簡単で安くていいと気軽に食べたとする。

その時は何ともなくとも、それが数年・数十年続くと…。
体内での複合化学作用、次世代・次々世代へのホルモン作用、DNA作用は?

こういう命、つまり種の存続に関わる根元的な食に関する問題等に、
国民は全く問題意識がない。

いや、関心を持たないようにメディアで情報操作、洗脳されている。
まさに、異常社会である。

 
ここで「欧州を中心に安全性に懸念の声」と弁明しているのも興味深い。
欧州、特にエコ最先進国のドイツと日本では
食の安全に対する基準が全く逆さまだ。

 ・ドイツ…安全と証明されない限り、売れない。
 ・日 本…危険と証明されない限り、何でも売れる。
 
 このため、ドイツでは、地産の完全無農薬・有機農法の野菜だけが、
包装紙なしの量り売りで売られている。

当然、グリシドール脂肪酸エステルなど食材として使えない。
毒とわかっていて使うような企業はドイツにはない。

自然との共生をめざす国民性、グリーンコマーシュ・賢い消費者が許さない。

…その国民性こそ、訪れた異国人達に感銘を与えた、
すべての命を大事にするかっての日本人の生き方そのものであったのに…。


 では、日本の「一般並み商品」には、
グリシドール脂肪酸エステルを含め、
どんな化学添加物が含まれているのだろうか?

安部司氏著「食品の裏側」から、
日々の食生活の中で代表的な「コーヒーフレッシュ」と
「ミートボール」を抜粋してみよう。

 実は、コーヒーフレッシュには、
ミルク一滴、生クリーム一滴たりとも含まれていない。

植物油に水を混ぜ、添加物で白く濁らせ、
ミルク風に人工的に仕立てたものがコーヒーフレッシュの正体である。

つまり、植物油を使うことにより、
実際の牛乳や生クリームを使うよりも遙かにコストを下げて安く作れる。

だからコーヒー店などで使い放題で置けるわけだ。

 その原材料を列挙すると、「植物油脂」、「カゼインナトリウム」、
「加工でんぷん」、「グリシドール脂肪酸エステル」、「増粘多糖類」、
「PH調製剤」、「クエン酸ナトリウム」、「カラメル色素」、
「香料(ミルクフレーバー)」となる。

まさに化学添加物の溶液であり、
この中で「グリシドール脂肪酸エステル」も必要不可欠のようだ。


 一方、「ミートボール」はもっとひどいかも知れない。

開発者の安部司氏によれば、本来なら産業廃棄物となるべきクズ肉を、
「魔法の粉」である化学添加物を大量に投入して、
舌に美味しい「食品」に仕立て上げたもの、とのことだ。

 つまり、「ポリリン酸ナトリウム」、「グリシドール脂肪酸エステル」、
「リン酸カルシウム」、「赤色2号」、「赤色3号」、「赤色102号」、
「ソルビン酸」、「カラメル色素」など、
30種類以上のあふれる添加物のかたまりである。

ここでも、グリシドール脂肪酸エステルが使われている。

 このミートボールは、スーパーでも売値が1パック100円弱と格安。
大ヒット商品となり、そのメーカーは、この商品だけでビルが建ったと言われる。

 ある日、安部氏は、娘の3歳の誕生会に久し振りに家に帰った。
食卓には娘の大好物というミートボールが山積みされている。

奥さんが、有名な大手メーカーのものだからと安心して買ってきたらしい。


 …余談だが、子供の誕生日ぐらい
お母さんの手作りの家庭の味で祝ってほしい。

我が家は、毎日が妻の手作りだ。
ミートボールやハム、パン、ケーキなども
安全においしく簡単に作ってくれる。

今では、趣味を越えヘルシークックとして仕事で教えている。
お陰で、子供達は化学物質等による味覚失調症になってないので、
外食時に、食べ物を舌が識別する。

添加物の多いペットボトルなどは、いやな味に感じる。
これこそ、母が子供から続く未来の命の鎖への
最大の貢献と思って感謝している。


安部氏は、化学添加物のプロなので、
食品に混ざっている100種類ほどの添加物を、
瞬間に舌で識別できる。

一口、その食卓のミートボールを入れた途端、真っ青になって、
あわてて、「これは絶対にたべちゃいかん!!」
とミートボールの皿を両手で覆ってしまい、
胸がつぶれるような思いをしたという。

 安部氏は、親として、自分が開発したミートボールは
絶対に自分の子供には食べて欲しくないものであることを思い知り、
夜も眠れないほど悩み、翌日キッパリと添加物の会社を辞め、
「食品の裏側」という本も出し、
今は本当の日本の食卓の復活をめざして、
講演活動などをされている。

 
 現在、1500種類以上の食品化学添加物が使われ、
日本人は、1日平均10グラム!!も食べている。

年間では4キログラム、英国BBCによれば7キログラムに及ぶという…。

 例えば、コンビニに置いているおにぎりは、数日おいても腐らない。
ファーストフードの大手ハンバーガーショップで売られているフライドポテトは、
ビーカーに入れて1ヶ月経ってもカビも生えず、腐敗もしない。

 店頭に並んでいる商品の表示も、
消費者を騙す目的と言っても過言ではない。

例えば、納豆や豆腐に使う遺伝子組み換え大豆は、
5%までの含有率なら「遺伝子組み換えでない」
という表示を国が認めている。

ちなみに欧米でこの類の表示ができるのは、0.1%以内である。

 さらに、国産メーカーの食用油や醤油等の加工品に関しては、
ほとんどの商品が遺伝子組み換え大豆を100%使用しているにもかかわらず、
その表示をしなくてもいいことになっている。

 特に、「合成保存料不使用」の表示。
そもそも、合成保存料は食品への使用が法律で禁止されている!。

それをわざわざ強調して表示する意味は、
「合成保存料は使用していませんが、
保存効果のある化学物質はいっぱい使っています」
ということで、国民(消費者)を騙しているに過ぎない。

 
 妻からのメールを、普段からメール交換している大切な人達へ私も転送した。
御礼のメールの中に、「厚生労働省の健康安全食品の認定を受けているのに…」
とう感想を書いて下さったひともいた。

 消費者の安全や福利厚生のためのはずの官僚達が、
大手企業の利益のために、
最近は米国の世界金融支配体制・巨大外国企業のために活
動していると思わざるを得ない。

 今回の添加物問題も、まさに、今の日本の社会問題の縮図だと思う。
 
要は、われわれ一人一人が、
キチンと食品の真実を知ろうとしないところにも問題がある。

あまりにお金を稼ぐことだけに熱中して、
家族の健康と人としての本当の幸せを忘れ、
簡単・便利なコンビニものに走ってはいないだろうか。

人は、何のための働き、何のために食事するのだろうか?


もし消費者が賢くなり、
健康上問題のある化学食品添加物入りの食べ物を買わなくなれば、
流通時代の現代では、企業は三日間でその製品を作らなくなるだろう。

現在のドイツがまさにその典型である。


幕末、日本に来た欧米人達は、
エコ公園都市で文化国家の江戸・日本に感嘆した。

そして天国、パラダイスにもっとも近い国として、
日本を目指した国造りへと社会変革していった。

その象徴が、五井野正博士が世界で初めて解いた
ゴッホ等印象派の真実である。

彼らは、日本の浮世絵から自然と共生する人間性豊かな江戸・日本社会を学んで
近代西欧芸術を起こしたのみならず、
それが西欧農奴的差別国家から江戸型共生社会への社会革命の起爆剤となった。

ところが逆に日本では、
明治維新以降「近代化」という名目の下に、
さらには戦後のアメリカ型資本主義万能のもとに、
今だけ、自分だけ、お金だけの
極端な悪しきエゴ的物質享楽化社会に進んできている。

このままだと米国と同じように、
一部の極端な裕福者達と、
保健医療さえもかかれない大多数の貧困者層に二分化してしまうであろう。

実は、今のドイツは、
かっての江戸・日本であり、
今の米国・日本は、
かっての産業時代の労働者が搾取された時の欧州になりつつある。

全く逆転してしまった!

パラダイフシフトが叫ばれる中、
今こそ、かってのゴッホ・モネ・ルノアールたち日本浮世絵派
(彼ら自身自分達をこう呼んでいた。
 西洋礼賛派の福沢諭吉はこともあろうに
 これを「近代印象派」と意図的に誤訳)
のように、悪しき資本主義化してしまった我々こそ、
かっての江戸文化に学ぶ時であろう。


ちょうど、メールを受けたときは、
月刊ザ・フナイ10月号に急遽特別寄稿が決まった
拙稿「新インフルエンザ渦を憂う」のゲラ版を、
車内で確認しているところだった。

『食と健康でシンクロしているなぁ』
とおもわず感慨深いものがあった。

そしていつもの駅で下りて職場に向かいながら、
『栄養、添加物、健康を突破口に、
意識改革の百匹目の猿現象が起こせないだろうか』
と考えながら歩いていて、
ふと庁舎の入り口にきたときに、
逆光に浮かぶ、鉢植えの小さな観葉植物に目がとまった。

おもわず立ち止まって携帯電話のカメラで撮影した。
すると、次のメッセージが浮かんできた…

       命

   人も植物もみな、
     成長するために生きているんだなぁ

   植物は、自然を作り、
       人は社会をつくる
       
   自然を失うと、
     人は人間性を失う

   健康は、植物は根から、
       人は腸からの口養生
 
  西欧近代化の美名の下に失われた141年…
       …やはり、人間性を高めることかな


*逆光の写真「命」は、最新のアルバムに載せました。
    …また、是非、月刊「ザ・フナイ」10月号お楽しみに!

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