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2009年 12/19 贈ることば

今回は、寄稿文を転載・発信します。

 私の空手道人生の原点となった防衛大空手道部のOB会では、
会の名称を冠した「拳冲会」誌を毎年1回、4月に発行しています。

 その寄稿を依頼され、退官前の先輩から現役学生へ
「贈ることば」として綴りました。ご笑覧下さい。

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       中山空手道入門を祝す

 後輩の学生諸君、あまたある校友会活動の中で、最も伝統があり、
最も厳しい空手道部を選んだことに、心からお祝いの言葉を捧げます。

 防大空手道部は、今は亡き日本空手道界中興の祖・日本空手協会創立者・
中山正敏主席師範が戦後日本の将来を憂い、創部以来先生の後半生をかけ、
魂を込めてヤマト魂(こころ)・武士道の鍛錬の場として遺していただいたものです。

 その象徴が、道場訓その一の「人格の完成に努めること」です。

 故中山先生の生前、4学年ともなると、土曜日の午後、
恵比寿の私邸「抱一龕道場」で汗を流し、
その後先生に道場で焼き肉をご馳走になりました。

焼き肉をつつく私の前で、「池田君、空手道は人格の陶冶だよ」と
諭されたお声が、いまだ心の耳奥に響いています。

 
 人生の真の目的は、地球という学校において、
様々な体験から知らないことを知る本当の勉強を通じ、
魂の波動をあげることにあります。

この勉強も本学と末学があります。

本学とは、「いかに生きるか」という、木で言えば「根」から「幹」。

これに対し末学とは、点数で評価することのできる左脳の知識という「葉っぱ」。

本学で人格が陶冶されるからこそ、知識も世のため人のために活かされ、
いわば大樹の一部となって炎天下に涼しい樹影を作り、人にも感謝されます。

戦後、日本の教育は末学しか行っていません。

その結末が、左脳的秀才のオウム信者達の狂乱テロや、
現在のあまりに悲惨な事件…親殺しや子殺しなど、かって全てのものと
「共生」していた江戸社会にはありえなかったエゴ的事件…に象徴されます。

 
 さて、試合を目的とするスポーツ空手(特にポイント制試合)とは違い、
中山空手道の「極意」は、生死を賭けた武道の究極といえる「極め」にあります。

その「極め」を持つもの同志が一切の防具をつけず素面で対戦することから、
いわゆる恐怖を克服するための「心の修養」が不可欠となります。

極言すれば、稽古そのものが常に死と対面し、
その厳しい精神修養を通じ、究極の無刀取りの極意、
つまり「戈」(たたかい)を「止」める道の完成が求められます。

それ故、武道精神に通じるものほど、感性が磨かれ、「わび」・「さび」に通じ、
「弱者への愛」「公への奉仕」「誠実な生き方」を体現するようになります。
 

 これこそ、国家防衛の崇高な任務を有し、
いざという時に身の危険を顧みず任務に邁進する自衛官の
心構えそのものとなるのです。
 

 かって私は、陸幕の運用の先任として自衛官で只一人、
警察指揮官のアドバイザーとして上九一色村のオウムサティアンに突入しました。

同行する刑事は全員ピストルで武装、その中で私だけただ一人丸腰。

二日前妻に、「万一の時は3人の子供は頼んだぞ」、
と決意を促して官舎を出ました。

その途上、青梅街道を自転車で登庁中、
その真下の地下鉄電車が謀ったようにサリンでやられました。

いわゆる地下鉄サリン事件です。

オウムのバックには北朝鮮軍の特殊部隊がいて、
かなりの武装も確認されていました。

こういうサティアン突入という「戦場」において、心の支えとなったのが、
まさに中山空手道の「右出合の逆突き」の「極め」の心構えでした。

そして武士道とは、
「いざというときには金も地位も命も家族も捨てて、己の信じる義のため、
   名誉のため、世のために、人知れず誠実に任務を遂行することにある」
と悟りました。
 

 一方、有り難くも若い頃、母校防大で小隊指導教官に任じられた時は、
中山先生へのご恩返しとして、関東学生連盟の審判になりました。

一定のルールのもとにおける試合というスポーツになると、
どうしても審判の「身内びいき」を学生時代から感じていたからです。

このため毎週火曜日夕、東京での審判講習会に通い続けました。

それ以来、学連唯一の国立大出身の審判として重宝がられ、
様々な流派等の先生と知遇を得て、現在に至っております。

これらを通じ、本当に防大で空手道を始めてよかったと思います。
また、後輩諸君も、その恩恵を必ず受けます。そう断言する理由を一つ述べます。

 防大を卒業すると全員、全自衛隊空手道連盟に加入します。

実は、空手道界は他のスポーツ界と違って、実業団(社会人)が、
東・西日本実業団と全自衛隊の三本柱で構成されています。

つまり全日本実業団大会には、自衛隊から1/3の選手が出場できます。
もちろん全日本実業団連盟の理事等役員も1/3が自衛隊役員です。

こういう組織は日本における空手道界のみです。
ひとえにこれは、中山先生と諸先輩のご活躍の賜と感謝しております。

 こういう経緯で、歳月の深まりとともに、私自身が全自衛隊空手道連盟の審判長、
理事長を経て、平成9年3月から全日本実業団空手道連盟の理事長に就任しました。

究極のボランティア活動ですが、
これも中山先生への最期のご恩返しと思って勤めさせていただいております。

 
 学生諸君、ぜひ厳しい中山武道空手道の修業を通じて、
「武士道」精神、つまり本来の「ヤマトこころ」を取り戻してほしい。

 1万年に1回の大激変時代に突入したいま、日本そして世界を救うのは、
まさに究極の本学である中山空手道で培われる、
「誠」の「日本人の魂(こころ)」しかありません。

 ぜひ中山空手道の鍛錬を通じ、人格を磨き、かっての江戸の武士のように、
日本人本来の、あらゆる「自然と共生」し、
あらゆる人々と「和をもって尊ぶ」社会を築く、
「有意の人」になってほしい。

ここで「有意の人」については、
私の人生の師である船井幸雄先生の
「二つの真実」(ビジネス社)等を一読してほしい。

人間力アップには読書は不可欠です。

また洗脳されてきた日本人の「目覚め」の一助とするために、
昨年末に拙著「マインドコントロール」(ビジネス社)を出版しました。
併せて参考にしていただければ幸いです。


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 なお、16日、拙著「マインドコントロール」が発売開始されました。

25日には、産経新聞で他の図書とともに
ビジネス社の方から広告が出されるようです。

一人でも多くの方に、この世の「真実」を知っていただき、
「有意の人」になっていただきたいと思います。

1万年に一度の歴史的転換点を迎え、
本著がよりよき世界実現のための、
百匹目の猿現象の一助になると信じています。

*なお、写真アルバムは、「贈ることば…そして小平の残秋」です。
 併せてご笑覧ください。


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「マインドコントロール」(ビジネス社)
「心の旅路」(新風舎)
メルマガ:心のビタミン(エッセー) http://www.emaga.com/info/heart21.html
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