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2009年 3/7 旬…梅の花

旬…梅の花

毎年この時期になると、部内誌の写真コンテストにどの写真を出すか、
タイトルを考えながら楽しんでいた。

毎年入選し、掲載されるので、
結構それを見て楽しんでいるというファンもできた。

ところが、今年は、未だ出すべき写真がない。

単身赴任時代には、生涯の趣味としている写真付きエッセイを創るために、
週末ともなると歴史・自然探訪を楽しんでいた。

その中で、気に入った写真をコンテスト用に選べば良かった。


ところが、ところが…
昨年のこの時期に単身赴任を解消して以来、
月月火水木金金の生活をしている。

週末は、空手道の理事長としての活動以外の時は、
三男悠人のオール草加ボーイズの野球支援となった。

それでも、野球の遠征時に、試合前のちょっとした時間に、
武蔵野などの田圃のあぜ道の野の花などを撮ってきたが、
とてもコンテストに出せるようなしろものではない。

そういう焦りにも似た感覚の中、
平日のほぼ同じ行動パターンの中で、
校舎の前の二本の小さな梅に鮮やかな花が咲いたのを、
3階の執務室の窓から見下ろした時に、これだ!とピーンときた。


このところ寒い雨の日が多いが、
今週の月曜日は久しぶりに快晴だった。

家を6時前に出るときに、思わず一眼レフカメラを持って行こうかと思ったが、
フィルムの準備もしておらず、
6時7分新井宿発の電車と自転車で寸秒を先陣を争う日課の中で、
翌日にしようとあきらめた。

そして、とりあえず出勤後、携帯電話のカメラで約20枚ほど撮ってみた。
わずか10分ほどの撮影であったが、花びらに朝陽が射して陰陽となり、
また雄しべの先の黄色い花粉まで鮮やかに映る。

それに命輝く花びらと、背景の青い空、
あるいはぼやけた枯れ木のようなイチョウの木などとの
微妙なコントラストも素晴らしく、我ながらかなり気に入った。

フィルムと違い、すぐに確認できるのも嬉しい。


で、思わず、知人に写メールで送った。
結構、皆さん喜んでいただき、
日替わりの壁紙にします、という返事も来た。


そこで、つい「容量がとられるから私には送ってこないで」と
前々から釘を刺されている妻にも送った。

長女真菜・小5がとても喜ぶので、ついつい家族一同に配送したのである。
もっとも…家族からの返事は一切なかったが^^;


翌、火曜日からはまた冷たい雨が続いた。
携帯の天気予報で調べると木曜日一日しか晴天は望めない。

そこで水曜日の夜からカメラとレンズをしっかり準備し、
万全の態勢で臨んだ。

木曜日は、会議に卒業式もあったが、昼休みの15分勝負で、
首から結構重いEos1vhsをぶら下げて、いざ撮影に玄関をでた。

幸先よく、手前の梅とバラの合いの子のような低木の樹に、
つがいのメジロが花をついばみにきている。

わずか5mほどの距離で、この珍しいシーンが撮れるわけだ。
レンズは28ミリ~300ミリのタムロンのズームレンズ。

二匹を一緒に納める構図なら300ミリの最大望遠でもいいが、
一匹をアップで撮るにはせめて400ミリは欲しい。

それでも300ミリにして、
若くてまだ小さい鮮やかな草色のメジロの俊敏な動きを、
射撃の立ち撃うちのごとく狙ったが…なかなかシャッターが押せない。

実は、27枚フィルムのうち、16枚まで使っていたので、残り11枚。
11枚で、メジロを撮り、さらに梅を撮らなければならない。

フィルムは、もう一巻鞄に入れてきたが、
先日久しぶりにフィルムをカメラ店に出して、
現像代の高騰に驚いていたばかりだった…。

北海道にフィルムの現像店が無くなったように、
今やデジカメの時代なのだ。

しかも私にとっての現像代は、
4人の子育てしながらの有限の小遣いの中での必要経費である。
限られている。

それが決定的シーンになるまでシャッター押せない精神的圧力をかける。
もし、デジカメなら連写で撮れたところも、
つい「まだ」とシャッターが押せない。

結局、2枚撮るうちに、満腹になったのか、
メジロがモデルの役目を十分に終えとばかりに彼方に飛んでいった。

 
 まあ、仕方ないとあきらめて、本題の梅の撮影に入った。
 そして望遠レンズで、携帯カメラの時と同じような構図になるように狙った。


ところが……
アップで見た梅の花を見て大ショック!

なんと、雄しべの黄色い花粉も失われ、しぼんでいる。
花の輝きもない。

つまり、風に吹かれ大地の養分として帰るのを待っている
白い花びらの死がいがそこにあった。

次世代へ命をつなぐ神秘の輝く時期、
つまり旬の時期は一瞬なんだと改めて悟った。

その一瞬にカメラの焦点があわない限り感動的な写真は撮れない。

それに、頭の上の花などの接写を撮るには、
携帯電話の方が、軽くて片手で操作できるので適している。
フィルムの一眼レフでは、両手でしかも重い…^^;


その日の夜の妻との会話…

「やはり、デジカメか、もっと倍率の高いレンズがないと、いい写真は撮れないなあ」

「退官するまで写真はあきらめるしかないわね」

「でも、入選して賞金でせめてどちらか買いたいね…」

「あんな梅の写真じゃ無理よ。これ以上は出せないのだから、
               退官して自分で稼いで買ってね」

 
20歳で結婚したときは、何でも「ハイ!」という超素直な娘だったのになあ…。

厳しい現実の生活の中で子供4人を育てているお母さんは、
超現実的でたくましい^^;


というわけで、今回は、携帯カメラで撮った身近な梅の花をプレゼントします。
私としては、コンテストに出すほどではなくとも、
梅の旬を捕らえたいい写真だと思ってます。

皆さんにはどう写るでしょうか?
明様の感性に響くことを祈りつつ…

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