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2008年 6/2 すごい男の物語・・・生活習慣病を克服した男の物語

私が、その男とはじめて話したのは、
今から8年ほど前の札幌である。

確か、親子4代でモンブランからスキー滑降に成功した
そのお祝いのパーティだった。

その男は、知る人ぞ知る日本を代表するプロスキーヤーである。
世界の7大陸の最高峰からのスキー滑降、
特にエベレストの8000mからのパラシュートをブレーキ代わりに使った
滑降の記録映画は、アカデミー賞にも輝いている。

ところが、これらを達成した後は、
オリンピックの金メダリストが
その後の人生目標を失うように生き甲斐を失っていた。

身長が164センチに対し、
体重が82kgにもなり、不整脈も出て
心筋梗塞に近い症状も出るようになった。

典型的な中高年の生活習慣病である。

15kgのリュックを背負って
裏山の札幌市民のハイキングコースである
581mの藻岩山に登ろうとしたが、
途中であきらめて引き返す惨状となっていた。

「このままでは駄目になる・・・」
と頭に浮かんだときに、無言の男の生き様を見せたのが
90歳を超えても現役スキーヤーであり
写真家であったお父さんの敬三さんである。

また、息子の豪太君がオリンピックのモーグルで
頑張る姿もあった。

敬三さんは、米寿でモンブランを滑降し、
99歳でも親子4代で滑降したことで更に有名となった。

お父さんの生き様をつぶさに見て猛省、
一念発起して「70歳でエベレストの頂点に立つ」と決心。
ちょうどその頃お会いしたわけである。

その男こそ、
三浦雄一郎その人である。

パーティ会場でも、ゆったりとしたトレーニングウェアを着ていた。
伺えば、その中に、両腕、両足、腰回りに「重り」を付けて生活して
いるとのことであった。

その重りも徐々に増やすとともに、
毎日朝起きたらまずリュックを背負って藻岩山に登っているとのこと。

こういう生き様を目の前にしていたので、
その3年後に「70歳で無事親子で登頂!」の
メールをいただいた時には、心からお祝いのメッセージを贈っていた。

それから5年後に、また豪太君と再挑戦とは・・・!
しかも不整脈のため心臓手術を2回も受けているのに…。

8400mを超えると、人間にとっては生死の境目になる。
高度が上がるたびに、水の沸点が下がる。富士山でも70度で沸騰する。

空気圧も減る。平地の1/3となる。
大気から肺への酸素の取り込みが極めて困難となる。

もし平地に住んでいる人を強化訓練なしに一気に連れて行けば
全員5分以内に死亡する。

1万mでは、水分である血液も沸騰する。
だから宇宙船内では、100%酸素にして高圧力をかけているわけだ。

もし、低気圧が来れば、全員死亡する。
勿論、早朝天候を判断して
最後のC5(標高8400に設営される最後のキャンプ。といってもテント)
からアタックを開始して
太陽があるうちに帰ってこなければ、
永遠に帰れない。

8000mを超える山とは、
そういうところである。

それを心臓を二度手術した三浦雄一郎さんが、
75歳で再挑戦し、見事成功した。

今回は、豪太君は、途中で高山病による肺水腫、脳浮腫で死線を彷徨ったが、
無事下山できた。肺水腫とは、高山にいながら溺れて死ぬことだ。

そのことも父親である雄一郎さんを勇気づけたようだ。

成功後の三浦雄一郎さんのコメントを紹介したい。

「ありがとう、ありがとう、ありがとう・・・・」
   (山頂からベースキャンプで支援する長男雄大への第一声)

「もう、フラフラフラとフラが100つくぐらい疲れましたが、
 本当に頑張った甲斐がありました。何よりも豪太の顔が見れたこと、
 これでフラがフラフラぐらいに。本当に嬉しい」
「自分が登頂したよりも、豪太が無事であったことの方がずっと嬉しい」
                         (C2下山時)

「皆様のおかげで、やっと75歳と200日で、登れました。
 70歳を過ぎても2回もエベレストに登れたこと、
 こんな自分でもでき、よくやっと思います。
 今回は特に豪太が8000m以上でアクシデント、肺気腫、
 脳浮腫・・・ゴンが無事にC2にそしてBCに戻れたことが、
 俺もがんばるぞ!という気持ちになれました・・・
         ・・・本当にありがとうございました!!」
                    (ベースキャンプ到着時)

 私も、あと2年と数ヶ月で定年56歳を迎えるが、まだまだヒヨコである。

 

青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、燃ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、
こういう様相を青春というのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失うときに精神はしぼむ。

苦悶や、孤疑や、不安、恐怖、失望、
こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ
精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く 驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる
事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、
小児の如く求めて止まぬ探究心、人生への歓喜と興味。

  人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。
  人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。
  希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、
そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、
この時にこそ人は全くに老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。
                         (ウルマン)

・・・ともに、青春を謳歌しよう!





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