2008年 9/12 初雁
初 雁
《おお!すごい。よくきたなあ・・・よかったよかった・・おめでとう!》
8月最後の日曜日の夕暮れ。
三男悠人の所属するオール草加ボーイズのグランドでのことだ。
グランドは埼玉県草加市と吉川市の間を流れる中川沿いにある。
数年前にはアザラシのタマちゃんが迷いこんで話題になった。
ボートも行き交う川だが、
グランドの辺りはいまだ手つかずの自然堤防。
だから大雨の度に浸食されて徐々にグランドのファールゾーンが狭くなっている。
もっとも本格的な護岸工事が始まれば、
グランドは使えなくなり、野球ができなくなる。
この為この春先に、お父さん方で鉄パイプを打ち込んで、
ベニヤ板と土のうで浸食防止の壁を作っていた。
私も職業柄!?得意なハンマー打ちを積極的におこなった。
作業を終えたころは全身の力を出し切りヘトヘトとなったが、心地よかった。
夏休み最後の西日もかなり外野のネットに近づき、
子供達の練習も一日の最終段階のノックが始まった頃、
何となく護岸工事のあとが気になって中川の畔(ほとり)に出てみた。
すると、目の前の川面すれすれに左から右に下流の東京湾の方へ、
風を切って水鳥の小さな一団がすーっと進んだかと思うと、
黄昏の空にグーンと逆Vの字で一気に上昇するではないか。
《おおお!初雁だ!!》
《う~ん、見事なフォーメーション、団結力だ》
《ご苦労様。ゆっくりこの地で休んで、家族を増やしていけよ》
鴨、ガンとも言われる雁は、
遠路はるばるシベリアなどから越冬のために日本にやってくる。
このため個々の飛翔能力が非常に高いと思われている。
しかし実際は、個体の能力はそれほど高くない。
せいぜい数十キロかも知れない。
ところが、ある体型を組むと信じられない力を発揮する。
中には、3万キロメートル以上も異動する渡り鳥もいる。
レ
つまり、群れの中で最も強いリーダーが レ レ
真ん中で引っ張り、左翼にその年に生まれたり レ レ
年をとった弱い鳥が位置し、右翼に強い鳥が レ レ
位置する。殿(しんがり)には母親。 レ
そうすると大洋を渡る能力がでる。まさに集団の力である。
これは、個々の人にも当てはまる。
人は約60兆の細胞からできていて、
日々新陳代謝、つまり生まれ変わっている。
その一つ一つの細胞には皆同じDNA(情報)がある。
ところが目は目、手は手、爪は爪の能力しか発揮しないが、
常に一つの個性ある人間を作っている。
つまり60兆の集団の力である。
すべてのものは、波・波動でできていると言われているが、
これは個々の物質(肉体)の粗い波を、
より精緻な集団固有の波(霊体)がつないで、
ライアル・ワトソンのいう「共時場」を形成していると思われる。
きっと雁の集団も、人間の見えない周波数で、
一つの大きな鳥となって羽ばたいているのであろう。
ただ人の目は、赤外線から紫外線までの
ほんの僅かな限られた範囲の波しか見ることができない。
目を瞑(つむ)り、心の眼で観るようになった時に、
本当の姿が見えてくるのかも知れない。
ざっとみたところ、集団は7羽ほどであった。
是非、この地で冬を越しながら家族を増やし、
来春はもっともっと大きな鳥となってシベリアに帰ってほしい。
その頃には、新チームの悠人達2年生も、
個人もチームも更に大きく成長し、
全国大会で兄たち以上に力強く羽ばたくことだろう。
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