2008年 7/30 かけがえのない蒼い水の惑星、地球の皆様へ…銀河パトロール艇緊急報告(その一)
かけがえのない青い水の惑星、地球の皆様へ
…銀河パトロール艇緊急報告
〈プロローグ〉……日本時間200X年X月X日、地球上空30光年
銀河パトロール艇:「こちら銀河パトロール艇、ただいまZ座標遠端太陽系
第3番惑星から極めて前近代的な低周波電磁波を
キャッチしました。」
宇宙連合本部:「了解、偵察し細部報告せよ。」
銀河パトロール艇:「生命反応があります。酸素呼吸系生物が
前近代的な社会を構成しています。
…アッ、これは!!」
宇宙連合本部:「どうした?」
銀河パトロール艇:「そんな馬鹿な!…確かに酸素呼吸系生物です。
しかし、それなのに大気を自ら汚染しています。
しかも酸素供給ボンベたる森林を自らの手で破壊しています。
これはきっと凶悪な無酸素系生命体エイリアンの
侵略を受けているに違いありません。
直ちにそのエイリアンを撲滅します。」
(注)無酸素系生命体…
地球も初期まだ酸素が生成されず、メタンガス等で大気が覆われていた頃は、
無酸素呼吸系の微生物の世界であった。
彼らは、アンモニア・メタン等を餌として取り込みエネルギー源とした。
その中でも一部のバクテリアは、危険な酸素を老廃物として排出した。
酸素は、生物にとって地球史上初めての有害汚染物質であった。
その後、この有害物質の酸素を排出するバクテリアは、
植物へと進化し、その光合成により、酸素呼吸系生命体に酸素を供給している。
一方、本来の地球の主であった無酸素呼吸系生命体は、
彼らにとって危険な酸素が大気中に増えるにつれ生き延びるため2つの道へ分かれた。
一つのグループは「嫌気性微生物」として酸素の及ばない地中深く住処を求めた。
もう一つのグループは酸素呼吸系微生物の中に入り、
合体して新たな生命体となった。
彼らは、「ミトコンドリア」と呼ばれ、
細胞の中で常温核融合反応により細胞に必要な生命エネルギーを
生成供給する役目を果たすことにより生命の進化に寄与している。
ちなみに、その核融合能力は、現在人類が実験をしている核融合型発電所の
数十万倍の能力であり、しかも常温で有害な核汚染物質を一切排出することなく
クリーンなエネルギーを常時生み出している。
これだけでも、生命体の進化の素晴らしさと、
現代科学の程度の低さが解る。
なお、太古からの地球環境の恒常性(ホメオスタシス)の原動力も
彼ら微生物群の存在にあり、感謝を忘れてはならない。
宇宙連合本部:「了解。…いや待て!
今、宇宙アカシックレコードからその惑星の情報が届いた。
その惑星は地球と言い、人間が住んでいる。
進化度は宇宙レベル7段階の下から3。
つまり、低知能度の人類が住んでいる。
今まさにレベル4の高知能度社会への移行時期に入っているらしい。」
銀河パトロール艇:「現実の状況をおくる。
彼ら人間は、自分たちの生命維持シェルターである
オゾン層さえも自らの手で破壊し、
既にそのオゾンホールから大量の有害宇宙線等が
地上に降り注いでいる。
又、10数万種類にも及ぶ自ら作りだした化学物質により
全ての生命体が汚染を受け種の絶滅が幾何級数的に
増加している。現在では年に5~6万種絶滅している。
このままだと30年以内に地球上の全種200万種が
絶滅するペースである。
進化どころか、彼らは今まさに自殺中である。
これはどういうことだろうか?」
宇宙連合本部:「今過去の情報を確認した。
彼らは、3億年前、破壊して今は小惑星群となった
太陽系第4番目の惑星時代末期に、核融合爆発を起こす直前、
救助船でいまの地球に生き延びてきた一部の人類の末裔が主体の
生命体群だ。
400万年前、漸く今の人間としての肉体を持てるようになったが
動植物時代が長かったため、本来の能力がなかなか発揮できない
ようだ。その為、彼らは過去2度にわたり、進化の過程の中で
自己破滅を繰り返し、原始からやり直している。
1度目は14万年前核戦争によって、
2度目は1万年前環境汚染による地球生命体自身の浄化活動の
天変地異によって。今回が3度目の正直だ。」
銀河パトロール艇:「進化のために何か手伝う必要はあるか?」
宇宙連合本部:「いや、宇宙の進化の摂理に手を出すことは誰も許されない。
彼ら自身がかって我々が行ったように自らの努力で
霊性を向上しなければならない。
自ら霊性を向上できないものに高度の宇宙文明を
享受する道はない。
彼らも過去の2度の教訓を各民族の預言や神話・伝説として
残しているはずだ。
かれらが、同じ過ちを繰り返すのか、あるいは教訓を活かし、
より我々の仲間入りに近づくのか、暫く監視を続行せよ!」
銀河パトロール艇:「了解!!」






