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2008年 11/11 春の三岳山散策・・・パラレルワールドの中で(その二)

[いざ東京の奥入瀬へ]

 5月1日8時過ぎ、子供達の登校と同時に、
妻の作ったおにぎり4個と水筒を登山専用のカメラリュックに詰めて、
鳩ヶ谷の家を出発。

自転車で南北線新井宿駅まで行き、
東川口でJR武蔵野線に乗り換えて西国分寺駅に。

ここまでは普段の通勤と全く同じ経路である。
ただ通勤電車の中での登山服装は、
隠居生活を楽しんでいると思われるかも知れないなあ^^;

 西国分寺からは、普段の通勤とは逆方向に中央・青梅線を北上。
徐々に奥多摩の山麓の自然が深まるのを車窓から楽しみながら、
御嶽駅に10時30分到着。

駅前からバス、ケーブルカー、リフトを乗り継いで、
11時には標高881mの大展望台駅に一気に立つ。

流れるような移動。
4月までの奥三河では車でないとこうはいかなかった。

この点は都会の文明の利器はありがたい。

さっそく眺望を楽しむが、やや霞がかかっていて都内の高層ビルまでは見えない。
まあ、これだけはでたとこ勝負なので仕方ない。

次回の楽しみとしよう。


 展望台からは、富士霊園地脇の山道を通り、
まず御岳ビジターセンターに向かう。

山道の斜面等に様々な春の花が咲いている。
さっそくデジカメに納める。

多分、四季折々楽しめるように整備されてきたのだろう。
しかもこれまで歩いてきた奥三河の自然歩道より横幅が倍近くもある。

何故山道の歩道をこれほど広く作ったのだろうか? 

それは観光客が誰もいなくなった夕暮れに山奥から戻ってきて謎が解けた。
今ここでは明かさないので、
皆さんでこのエッセイの終わりまでに答えを考えてみて欲しい^^。

ビジターセンターでは、A4版の「御岳山イラストマップ」に、
経路を青色の蛍光ペンで引きながら教えてもらえる。

それもまず相手の服装などから本格的な登山なのか
ピクニックなのか瞬時に判断して、
その人に合った的確なコースを手際よく教えてくれる。

 私の場合、登山靴に本格的カメラリュックを背負っているので、
「大岳山の方に行かれますか?」と先ず聞かれた。

「いえ、ロックガーデンを回ります」と答えると、
高齢者と見たのか最初の1kmぐらいを
アップダウンの少ない平坦な自然歩道からロックガーデンに行く経路を
蛍光ペンでなぞった。

すかさず「このコースで七代(ななよ)の滝に行けますか?」と聞くと、
青く描いた平坦な道に×をして、
鉄ハシゴ等のある方の厳しい経路を新たに蛍光ペンでなぞって
「頑張って下さい」と渡してくれた。

 
 ロックガーデン1周経路の入り口は、
御嶽神社の参道階段の中程にある。

ビジターセンターからそこまでは、
約30軒の簡素な宿坊が、
かっての日本的情緒溢れる聚落を醸し出している。

藁葺きの宿坊も多く、森厳な静けさの中、ホーホケキョと響き渡り、
ああ東京にもこんなところがまだあるんだ、と郷愁感を味わう。

聚落の最後、つまり御嶽神社近くの参道の切り立った崖には、
ヤマトタケルの東征の頃からあるという、
推定樹齢1000年以上のケヤキがそそり立っている。

樹高約23m、幹周約8.2mの荘厳な神木は、
古代からの歴史の生き証人の風格がある。

根本に黄色い花なども咲き乱れており、
焦点深度の深いバカチョンデジカメの特性を活かし、
花を手前に置いて老木を遠景とした構図の写真を数枚撮る。

いつか夜の静かな時に、たもとで瞑想して歴史の大先輩である老木にシンクロし、
これまで見てきた日本の歩みの真実などをゆっくり伺いたいものだ。

最後に土産店が両脇に並ぶ門前町を通る。
ここまで来て、ボールペンを持ってきてないことに気がつく。

山歩きの時は、地図等に歩いた時刻等を記入し、
帰宅後こうしてエッセイを書くときに参照するのだ。

久しぶりの山歩きで、今朝出発前の荷物を作るときについ忘れてしまったのだ。
いつものことながら翌日の準備は、寝る前に完了しておくこと・・・再度反省^^;。

そこで、右並びの手前から2軒目の土産屋さんに、
「ボールペンは置いてありますか?」と尋ねた。

さすがに門前の土産屋には一般の文房具などは置かれていない…。
するとその店の若い女将さんだろうか、
気を利かせて、自分たちが店で使っているボールペンを、
「どうぞ使って下さい」、と差し出すではないか。

ありがたく感謝の言葉を述べて貸していただくことにした。
そして、御岳山の写真入りエッセイができたら
次回の撮影の時にプレゼントしようと心で決めた。

もっとも11月初めにもなってまだ書き上がってないが…^^;

土産屋を抜けると御嶽神社の石段が始まる。
ロックガーデンの散策の前に、
まず御嶽神社の奥の旧社殿前で御岳山の主に、
これから夕方まで主の領域に入り足跡を汚すことの赦しを請い、
願わくばあるじの一部である自然との共生の感動を味あわせていただけるように
お願いする。

すると参拝後、これからの山歩きの瑞祥か、
鎌倉武将が奉納した国宝の赤糸威大鎧(あかいとおどしのおおよろい)
などが奉納されている宝物殿の階段脇で、
枝に数輪山桜が残っているのを見かけ、
時期遅れの桜の花びらの写真が撮れた。

ちょうどここまで筆を進めたときに、
船井幸雄さんの主宰する経営者の勉強会幸塾の会員で、
船井さんの縁でメル友になっている三武(みたけ)もとこさんから、
船井さんや日月神示で有名な中矢伸一さんのおすすめの
箱根の九頭竜神社にお参りし、
巨大な神木等に神の存在を感じたとのメールを写真とともにいただいた。

御岳山=みたけさん=三武さんが
いにしえの神社の古木等に宿る自然の神のもとに呼ばれる
…まさに共時性を感じる。

11時30分、いよいよ神社の階段の途中からロックガーデンへの自然歩道へ。

するとほどなく自然歩道から直行して左、
つまり東に牛の「べろ(舌)」のように広がる長尾平の根もとに来た。
素通りしてもいいが、美しい周辺の山々を眺めながらのんびりするのに最適であり、
もうかなりの家族連れなどが弁当を広げて楽しんでいる。

そのための野外用のベンチやトイレも完備している。
時間的にこの広場で昼食にすることにする。

まずタンポポなどの花を手前において
日の出山などを遠景とする写真を撮りながらへさきの展望台までゆっくり回ってくる。

そして広場への入り口の奥側のベンチで昼食のおにぎりを2個食べる。
実は、広場を隔てた反対側のベンチで仲良く弁当をほおばる
中年のナイスカップルを影絵的に手前に置いて、
その先の新緑に輝く日の出山を一眼レフで撮りたかったのである。

しかも残り少ない山桜がウェディングの紙吹雪のように風になびいて
二人の上に舞い降りている。

こういう場合は、あらかじめ写真を撮ることを許してもらってからシャッターを押す。

しかし、今回は撮らなかった。
正確には撮れなかった。
更に精密に言えば、許可を求めることさえしなかった。

何故だろうか?


ホテルのウェイターは、朝食の二人の様子で夫婦なのか、
そうでない間柄なのかすぐに判断がつくそうである。

夫婦は朝食時楽しそうな会話もなくただ黙々と食べる。
それに比して、ただならぬ!?間柄の二人は
恋人のように楽しく語らいながら食べるそうである。

またレジでは、夫婦なら女性が払い、恋人関係なら男性が払うという。
これは年齢が増すカップルほどその傾向が強まるとのことである。


つまり中年カップルが肩を寄せ合って仲良く弁当をほおばる姿をレンズ越しに見て、
シャッターを押す前の許可を求めること自体断念したわけである。


11時50分、長尾平を過ぎるとすぐに三叉路を左折し
長い階段の自然歩道を下り始める。

まっすぐ進むと最初に印された平坦道に通じるわけだ。

かなり急な階段だがここでも広めに自然歩道がよく整備されている。
歩道に直行する極々小さな沢にも板橋がかけられている。

よく見ると杭に使われた木から新たな芽が出ている。
まさに人(工物)と自然との調和・共生の象徴である。

12時10分、ロックガーデンの最下流となる七代(ななよ)の滝に到着。
大小7つの滝が、落差約50mの最上段から飛沫をあげてほとばしっている。

滝の周りはヒンヤリと心地いい。
きっとマイナスイオンが豊富なのだろう。

コースとしてもここが一番低い位置であり、
後は急な登りとなる。
その前のお弁当スポットとして是非おすすめである。

その七つの滝の脇の渓谷沿いに鉄ハシゴなどを使って上りながら
ロックガーデン(岩石園)を目指す。

七つの滝を登り切った上の、やや平らな水辺で
カメラマンが岩の上に人魚を置いて撮影していた。

遠くで見たときは、え!ヌード写真!?と、
ときめいた^^;が、人魚型の人形であった。

助手の若い女性に伺うと、
わざわざ背負って運んできたそうである。
いろいろな趣向のカメラマンがいるものだ。

天狗岩を登り切るともう鉄ハシゴはなくなる。
ここで、案内所で最初に示された平坦道と交わる。

ちょうど屏風のような大きな天狗岩の上辺が
自然道に直行して関門のようになっている。

ここからいわゆるロックガーデンとなる。

ロックガーデンは、御岳沢沿いの渓流コースである。
渓流を下れば他の大小様々な渓流とともに大沢川にまとまり、
更に数本の小川と一緒になってJR御岳駅のやや上流で多摩川の本流に合流。
そして東京湾から太平洋へつながる。

さきほどの長い階段を直行した極々小さな沢が下流に行くにつれて徐々に統合され、
やがて大海となり命の循環をしている。

ロックガーデンは、その御岳沢の最上部の源流部分である。
にもかかわらずそれほど急でもなく、
小さな子供連れの家族でも、
大小様々な滝と苔のむした岩
そしてこれらと広葉樹林の自然ならではの
ハーモニーを味わいながら楽むことができる。

東京の奥入瀬と言われる所以である。
特に今回は、瑞々しい薄緑の新緑がまぶしく輝いて感動的であった。

かって大学4年時、曹洞宗道元研究の大家春日佑芳教授の授業を受けて、
キャンパスの桜の新緑に意識を集中したときに、
若葉と一体感の至福を味わった感覚が蘇るようである。

きっと中央構造線の中心部の真上で、
地場エネルギーが高いのではないかと思った。

また屏風のように沢に直行している天狗岩は、
奥三河鳳来寺山の屏風岩と同じく、
列島形成後の激しい火山活動で溶岩が古い岩層の割れ目に垂直に貫入して固まり、
年月の風化で周りの柔らかい岩層が無くなり、
その溶岩の基部が残ったものと思われる。


13時50分、トイレもある途中の無料休憩所で一休み。
ふと水辺をみれば、土に帰ろうとしている古株の上に
小さな若木が根を下ろして青々とした若葉を蓄えている。

先祖から子孫へ永遠につづく命の鎖の営みを感じて、
思わずシャッターを切る。

14時15分、ロックガーデンの上流となる綾広(あやひろ)の滝に到着。
鳥居もあり幽玄な雰囲気がある。

武蔵御嶽神社のみそぎ行事に使われるらしい。
そのため別名「修行みそぎの滝」と言われ、
頭上10mから見事な滝が流れ落ちている。

綾広滝を過ぎるとロックガーデンも終わり、
自然歩道の三叉路に出た。

右折すれば、マーカーで示された周遊道を天狗の腰掛け杉を経て長尾平に帰ってくる。

時間は14時30分。
暗くならないうちに埼玉の家に帰るにはいい時間かなと思った矢先、
左手の大岳山に通じる自然歩道から小学生の遠足の一団が談笑しながら下りて来た。

もらった「イラストマップ」で確認すると、
周遊道を更に大回りする道がある。

途中、標高1084mの鍋割山、
標高1077mの奥の院がある。

ここで一つの「選択」があった。

示された道を歩むか、
規定のコースを外れて挑戦するか。

まさに人生と同じ。
その時その時の自らの意志で選択した体験を通じて心=魂が成長する。

その判断時には、
進むべき方向を示す「声」が潜在意識を通じて心の奥から聞こえるか、
あるいは「兆候」となって目の前に現れることがある。

それは共時性・シンクロシティの現れである。
特に我欲に起因する心の錆を落とし、
宇宙心の分身として生まれた時の無の状態に近いほど感じることができる。

今回は御岳山の主が、
子供達が現れた方向に導いたのであろう。

躊躇無く、左折する。

北海道の四季(写真)パート3 http://groups.msn.com/hearthul2008





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