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2007年 12/19 実録、弓張山系完全縦走・・・その四

To be continued 
 
 そして、11月9日、金曜日。
連隊本部の山地機動訓練として弓張山系の3回目の縦走に行く。

3ヶ月に1回、平地での約40kmの行進訓練を行っているが、
今回は中山峠から普門寺峠までの豊橋自然歩道コースを使った。

 三度目となると山そのものを楽しむことができる。
それ故思わぬ「気づき」を山が教えてくれる。
 
 これはヒマワリの花畑などを撮影に行くときと同じである。

 到着してまずゆっくり花畑をまわる。
2周目あたりから「私を撮って!」と呼びかける花が現れる。

その心の言葉が通じない限りシャッターは押せない。
また景色を撮りにいっても、
1回目は概要の把握に終わる。

2回目でいいポイントを見つける。

そして3回目にその場所でのいい気象条件、
最適撮影時間等を確認して、
ようやく満足のいく写真を撮ることができる。

ここ東三河では、ママチャリなので3回も、
また的確な瞬間(とき)に行けない。
…といい写真が撮れないことの自己弁解をしている。

 いずれにせよいい写真には、
対象と心の奥でコンタクト、
会話が必要不可欠である。

 3回目にいって、「共生」ということを弓張山系の山々から強く教わった。

 まず、「岩」と「木」の共生である。
 まさに夫婦のように一体となって力強く支えあって生きている。

文字通り物理的に融合・一体化しているのだ。
社会の基本単位は家族であり、
その幸せな家族の核は円満な夫婦である。

ややもすると経済的エゴで汚染されている現代日本社会のご夫婦に、
是非この岩と木の共生の姿を見て感じてほしい。
 
 次に「植物」と「小動物」の共生である。
 競争社会的意識ではダーウィンのように弱肉強食や自然淘汰
あるいは食物連鎖などと説明されているが、
森はまさに様々な生物の共生の場である。

見事な調和で永続社会・常緑広葉樹林界を未来へ残している。

 つまりそれぞれのレベルで地球と共生している。

 ところが人間は、彼らと同じように地球と共生しているだろうか?
 今回、山を歩いてその答えを如実に見た。

 山は、植生により4相に区分される。
 まず第1相は、常緑広葉樹林で、自然がそのまま残る。

 これに人の手が加わると落葉樹林が入り、
冬は乾燥して、小鳥などもいなくなる。
これを第2相の山という。

 さらに植林、伐採などをするうちに、
夏陽が直接山肌に当たり乾燥させ地質も落ちる。

真夏の紫外線でお肌が荒れるのと同じだ。
そうなると赤松しか生えない貧相な山となる。

松の樹皮がカサカサ肌に似ているのもうなずける。
これを第3相の山という。

 そしてこの赤松が大木になって枯れる頃には、
山は禿げ山になる。

アトピー肌の子供を栄養で体質改善しないまま
薬で対症療法すると取り返しのつかない病気になるのと同じである。
これを第4相の山という。

 弓張山系はほとんどが第1相の素晴らしい山である。
しかしながらところどころに整然と針葉樹林が植林された場所がある。

それが稜線の左右にあると、あまりに対照的で印象深い。

第1相の自然林では、
キノコやカエル、蝉、小鳥などにぎやかに生き物が溢れているのに、
反対側の整然とした植林には、
生き物が一切見あたらず、
まさに静寂な死の世界である。

 是非、弓張山系を歩かれるときにその差を深く感じてほしい。

 かくいう私も、愛媛の最南端の旧一本松町の農家で
小さい頃から父母と植林の下刈りに行っていたので、
杉や檜の植林こそ価値があり、
雑木林いわゆる第1相の山は一円の価値もないと思っていた。

まさしく「価値」をどこに置くかである。
まさにその人の人生観、宇宙観でもある。

「目先・自分のお金」に置くか、
永遠の全ての生き物すなわち「地球との共生」に置くか。

私自身、歳とともに読書等を通じ
「知らないことを知る」ことにより、
価値観が徐々に180度転換してきた。

 それ故にまだ意識転換のない人に言いたい。
 この美しい地球環境は、
未来の子供達からの「借り物」である。

借りた物は、より美しくして返すのが「大人のマナー」である。

 宇宙には、進化に応じて様々な星があると言われている。
岩だけの星、植物の育つ星、下等動物のいる星、
低度進化した人間の支配する星(地球も)、
高度進化した人間の支配する星、・・・。

 現在地球では急激な環境変化が訪れているが、
これは地球がいよいよ「低度」から「高度」への
アセンションが始まったと言われている。

高度進化する地球には、
高度の波動つまり高い人間性になる人だけが住む。

是非多くの人が住んでほしい。
進化できない人は…。

 この意味でも弓張山系の教える「共生」はヒントを教えてくれる。
「岩」と「木」の共生で小動物が生きている。

また「植物」と「動物」の共生により人が生きている。
つまり自分より下のものとの共生により
次の高い次元のものが育まれるのである。

だとすれば、人が「低度」から「高度」に進化するには、
動物以下の地球環境との「共生」がポイントとなるのではないだろうか。

 ますます都会化し、自然との共生が忘れられている今、
   弓張山系をはじめ近くの自然林で人の歩む道について考えてほしい。
 
 こういう意味でも今回の3回の縦走の成果の一つに、
東三河・穂の国の山歩きの楽しさを単身赴任者達に
感得させることができたことがある。

実は3回目の縦走の1週間後の土曜日には
さっそく単身赴任者3人と連隊後援会の中西さんとの四人で
奥三河の明神山に登ってきた。

また1月の行進訓練は、この明神山に決定した。

 ところで今回地元豊橋のハイカーに心温まる山のプレゼントをいただいた。

 最後の休憩地点は、初回に熱中症で誤認した多米峠であった。
峠の例の横たわったベンチに行くと
60才代の豊橋市から来られていた内田さんとご一緒することになった。

わずか10分余りではあったが様々なお話を伺った。
内田さんは何十年も豊橋自然歩道を歩かれていて、
初回に私が歩いた瓶割峠からだとテントを持って
二泊しながらのんびり歩かれたとのことであった。

 そして先に進む私に
なんとリュック一杯に集めていたアケビを
ビニール袋ごとプレゼントとして取り出すのである。

瞬間ためらったが、
人のせっかくのご厚意を感謝して受けるのも
一つの思いやりの心と考え、
ありがたくいただいた。

あらためて東三河の人々の深い人情に接する思いであった。 
 
 そして帰宅後、お礼に「穂の国桜祭り」など
三河で書いたエッセーをお礼代わりに贈らせていただいた。

 さて、弓張山系の次は?

 ここで最初の問題に帰らなければならない。
弓張山系は「天竜川以南」である。

天竜川から瓶割峠までが未踏破区間として残っている…。

 距離も高度もぐっと増す。つまり、より困難になると思われる。
 しかもこれから季節は冬。
 
 先日、埼玉に帰ったときに妻から
「冬山だけはやめて」と言われた。

おれもまだ愛されているなあと感激したのもつかの間
「十分な生命保険かけてないから」…………^^;!


 しかし………… To be continued

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