池田整治のメルマガ・心のビタミン
読者購読規約
powered by まぐまぐトップページへ
 

2007年 12/18 実録、弓張山系完全縦走・・・その三

完結!湖西連峰縦走

10月28日、日曜日。
弓張山系の縦走を完結させるため、
湖西連峰の縦走に行く。

つまり、先回とは逆に東海道二川駅の南端から登りはじめて北上、
前回断念して下り始めた三叉路である神石山まで進む。

そして右折して先回シルエットとして眺めた稜線を下って
その先端の嵩山(すやま)におりて、
再度新所原駅から帰ってこようという計画である。

神石山から東の稜線は静岡県湖西市であり、
湖西連峰縦走となる。

図上で約6km余り。
弓張山系あるいは湖西連峰の末端の低山でもあり、
まあ3時間もあれば踏破できるとみて、
おにぎり2個に、みかん3個、剥いた柿1個、お茶1㍑を、
いつものようにカメラ用リュックに詰めて、
10時半官舎を自転車で出て豊川駅にむかう。

11時40分、二川駅に到着。
さっそく北上し縦走の登り口を探すが、
台端が新興住宅の造成地になっていて登山口が消えてわからない。

台端のジープ道を往復しながら探していると、
幸い60才ぐらいの地元の男性ハイカーに出会い、
登り口を教えてもらう。

本来の縦走路からやや西にずれた
高圧電線鉄塔の整備用山道から登り始めたらしく、
途中で整備された縦走本線に出ることができた。

最後150段ほどの階段を登りきると小さな祠が見え、
本線道の起点になる標高258mの東山、
通称「松明峠」に12時半到着。

頂上部はかなりの広場となっている。
かって大きな神社あるいは国境を守る山城があったと思われる。

近くに人工の洞窟や遺構も見られる。

祠が台端のいい位置にあるので、祠を左手前に置いて、
遠景に真っ青な太平洋の写真を撮る。

蝶も飛んでおり構図の中に入るのをじっと待っていたが
タイムアウトでこれはあきらめた。

天気がよく見晴らしもいいので、
今日はEOS1vHSの活躍が期待できる。

カメラを構えると感覚も研ぎ澄まされいろいろな音が聞こえてくる。
蝉の声はすっかり先回の「ミーン、ミーン」から「ツクツクボーシ」に代わり、
虫の声も「リリリー」「ルールールー」となっていることに気づく。

しかしながら10月末だというのにまだまだ暑く、
リュックにも蜘蛛の巣も着いている。

気候的には残暑である。
だからまだ蝉が鳴いているのだ。

その中で秋の虫だけがいままでの暦通り鳴いている。
たぶん地球環境の急速な温暖化に、
生物の遺伝的変化がついていけないのだろう。

祠をよく見ると、みかん2個、お皿に栗が供えられてあった。
地元の方がキチンとお参りしているようだ。
この変化の中で人の営みはなおさら変わらない。

標高250m~260mの起伏のある稜線を東北に約2km進んだところで、
標高309mの山頂にあるNHK二川無人中継所に13時55分到着。

ご夫婦や子供二人連れのお母さん、母娘など、
前回と違い自然歩道を楽しむ人が多い。

二川中継局から少し稜線を進むと
やや下り再び登って標高315mの通称「座談山」に到着した。

ここからの眺めが素晴らしい。

実はその前の二川中継所で、
初めて葦毛湿原から登ってきたという30代前後のアベックと
50代後半の地元のベテランハイカーと楽しく懇談した時に、
ベテランハイカーからこの座談山から冬に眺める富士山が絶景だと聞き、
一緒にここまでやってきたのだ。

確かに太平洋や浜名湖の眺望がいい。
しかも冬しか見えないと思っていた富士山が見えているではないか。

さっそくデジカメで撮っていると、
ベテランハイカーが「それでは写らないでしょう」。

そこでやや悪趣味的な行動ではあるが、
やおらリュックからEOS1vHSを取りだして
300mmの最大望遠にして念願の富士山を撮る。

かのハイカーが「それなら十分写りますね」^^。

しかしフィンダー覗きながら、
せめて500mmが欲しいなあ…!。
ここ数年賞金が取れるような写真撮ってないしなあ…。

さらに稜線を進み、舟形山城跡や普門寺伽藍門跡などを過ぎて15時、
標高325mの神石山に到着。

ついに2日がかりで、やっと当初計画した弓張山系縦走を完了した。

二川駅から神石山まで約3時間。
先回もしあのまま強行して縦走を続けていたら、
白紙的計算では21時頃二川駅に到着していたことになる。

ただし夜間無灯火で未知の森林内を歩く速度は、
体験上1時間で約500mである。

あのまま歩いていたら深夜水も無くなり山中で迷っていたかもしれない。
やはり最小限まともな状況判断だけはできていたと再度納得する。


じ後は右折して、
本稜線から東に張り出した支稜線である
予定していた湖西市ハイキングコースを
のんびりと楽しく味わいながら新所原駅へ向かう。

15時半、ラクダ岩に到着。
稜線の北側に地殻変動でほぼ90度に反転した板状の岩が
地面に刺さるように断続的に連なって台端に伸びている。

ラクダ岩というよりゴジラの「背びれ」岩である。
その背びれの上をバランスをとりながら先端の方まで歩いていき、
西陽に受けた自分のシルエットをポイントに撮影する。

さらに稜線を下ると足元に可愛い手作りの土偶がずっと並んでいる。
「あら環像」といい、
地元の子供達が530(ゴミゼロ)を願って530体作成し、
ハイキング道に設置したとのことだ。

キノコの時と同じように特徴のある代表的な人形を接写しようとしたが、
全てに作った子供の個性が溢れており、
途中で撮影をやめ、
鑑賞だけして子供達の思いの「いい波動」をもらうことにした。

稜線で人為的に行政区が分かれ、
自然に対する対応も違っているが、
自然からみれば表裏一体、
全てが一つであることを
この子供達の530運動の人形が教えてくれている。

16時5分に大きな岩でかって石彫りの仏像があったという仏岩、
16時20分に梅田峠を経て、
足を延ばし標高170mの嵩山(すやま)に16時35分到着。

ベンチのある小さな広場の展望台となっていて、遠望がいい。
夕陽にかすむ浜名湖や遠州灘を撮影。

稜線の東端という位置から見て、
遠州灘から昇るきれいな朝陽が撮れるかもしれない。

ここから先は道がないのでいったん梅田峠まで引き返す。
西に歩くのでちょうど紅葉樹林に差し込む秋の陽射しが逆光に撮れる。

これだけはどのように写ったか現像してからの楽しみである。

梅田峠から南にジープ道をまっすぐ下りればすぐに平地にでるが、
せっかくの機会なので北に進み嵩山を取り囲むように走っているジープ道を
右回りで下山する。

稜線が一番東に飛び出したところ、
つまり嵩山展望所の真下に「東雲寺近道」という簡単な道案内版があった。

地図を見ると確かに神社記号がある。
興味をもったので訪ねることにする。

途中から山道もなくなって森林内を薮越えしながら進むと、
17時「磨利支真天」を祀る旧御堂に出て、
さらに進むと廃寺となっている東雲寺に裏手の山から闖入するかたちになった。

番犬がおらずホッとする。

立派な境内もあり由緒あるお寺に違いない。
しかし過疎の影響なのか、
あるいはアメリカ型競争社会へここ十数年で急速に傾斜してしまった
現代日本社会の二極化現象の影響がここまで及んできているのか、
正規の僧は経費の無駄なのか置いていない。

かっての寺務所の入口に掲げられていたお知らせのペーパーを見て、
思わず苦笑してしまった。

 「御札 お守り 各札 1000円
  掌中仏(磨利支真天) 3万円
  ・・・・・・・・・・・・・
        曹洞宗 ○○寺
        湖西市・・・・
        電話・・・・・」

結局、仏も神様の功徳もお金次第であり、
精神世界も「効率化」「合理化」「利益率」で勝負ということなのか?

私の理解によれば、
あらゆる宗教の源はみな同じであり、
その源まで魂を高める手段の一つとして宗教がある。

それ故、今一緒に生きている人は、みな同じ立場である。
教え等でお金をとることなど本末転倒もいいところである。

ただ、修養が進んだ波動の高い人に対しては、
そのこと自体で尊敬し、
己の修養の励みにするのみである。

その修養にもとづいて人間性の高まった人として僧侶がいるはず…。

しかし、まあ、地獄の沙汰も金次第というわけで、
現代地球で寺院が生き延びるためには
過疎に応じた効率的経済活動もしなくてはならないのだろう。

境内を出て、今回の最後の記念に、下りてきた湖西連峰のシルエットの撮影をする。今回は天候もよく見晴らしもよかったので、終始EOS1vHSが活躍してくれた。

夕闇の中、駅まで約1.5kmの道のりを歩き始めてまもなく、山脚沿いの道脇に
個性的なヨーロッパ邸宅風のすてきな喫茶店「カピタン」が目についた。

個性のない画一的な喫茶店や
大企業傘下のコンビニ風の茶店が増え、
本来のくつろぎの空間の提供から
効率的お金収奪空間に最近の喫茶店が陥っているだけに、
思わず引き込まれるように入ってしまった。

中の内装、部屋(席)の間取りも欧州の邸宅内のようで
くつろぎの空間を提供している。

何よりもウェイトレスがプロである。
ご夫婦が営まれていて、
中年の奥様がウェイトレスであるが、
おすすめメニューの説明など、
応対していただくだけで爽やかになる。

ここ数年、いや数十年で久し振りに出会ったプロの喫茶店である。

プロとは、周りの人を幸せな心にする人。

願わくば、巷に溢れるアルバイト店員と
その雇用者に奥様の爪のアカを煎じて飲ませたい。

実は、これが古来から伝わっていた
日本の「おもてなし」の普通の姿だったのだ。

是非、この地方にいかれた方は、
一度立ち寄ることをおすすめしたい。

 「Kapitan カピタン」
  〒431-0405 湖西市上座530-1 
  電話(053)577-1227
 
珈琲とあんみつクリームでわずか20分であったが
すっかり癒されて、新所原駅に進む。

今回の縦走の最後の目的として、
先回御世話になった駅前の喫茶店に、
今年最高の出来と「自画自賛」している
「冬の渥美半島」の写真入りエッセーをお礼にプレゼントして、
再び東三河への電車に乗り、
2回目の縦走を終える。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
メルマガ:心のビタミン(エッセー) http://www.emaga.com/info/heart21.html
北海道の四季(写真) http://groups.msn.com/jjt8khvnlvgq2ipf5spd2vq9r4
北海道の四季(写真)パート2 http://groups.msn.com/hearthul2006
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





池田整治のメルマガ・心のビタミン
読者購読規約
powered by まぐまぐトップページへ
 

フィード