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2007年 11/6 晩夏の赤目48滝

9月21日、三重県の香良洲海岸で朝陽を撮ったのち、
奈良県(大和)と三重県(伊賀)のほぼ県境を東西に流れる滝川の上流に、
約4kmにわたって渓谷美を見せてくれる赤目48滝の撮影に行く。

「日本の滝百選」「森林浴の森百選」にも選定されているこの渓谷は、
巨瀑こそないものの、原生林に包まれた渓谷沿いに遊歩道が整備され、
様々な顔を持つ滝を鑑賞しながら歩くことができる。

「赤目」の由来は、修験僧の祖・役の小角(えんのおずぬ=役の行者)が
滝に向かって行を修めていると、不動明王が赤い目の牛に乗って出現した
という伝説からきている。

赤目48滝の「48」とは数が多いことを意味している。
また阿弥陀仏が法蔵菩薩の時代、48願を立て、五劫の思惟をこらし
修行を成就したことからこの名前が付けられたとも言われている。

それ故滝の名前には、仏名に因んだものがたくさん見られる。
これは、赤目の自然景観を一大曼陀羅図に見立て、
大如来を中心にして、千手観音、不動明王、吉祥天、
役の行者(えんのぎょうしゃ)などが並び、妙法山の阿弥陀仏を
配していることから名付けられたもので、
48滝を全周すると諸願が達成することに通じると考えられている。

滝の入り口は、日本サンショウウオセンターの建物の入り口でもあり、
ここで300円を支払って建物を抜けて渓谷に入っていく。

ちなみにセンターでは水槽に入ったオオサンショウウオを間近に
見ることができる。

この赤目渓谷、つまり滝川は、三河湾に沈んだ日本最大の活断層、中央構造線が
三重に上陸し紀伊半島を横切っているその上にある。

しかし、この赤目渓谷は、百万年地殻変動がなく、
それ故オオサンショウウオが太古からの姿で残っているという。

その点、奥三河の豊川上流と似ている。
奥三河の鳳来寺山にも役の行者の別名の利修仙人の言い伝えが残っている。
大和王朝成立前後には、中部日本の秘境で様々な修験僧がいたのかも知れない。

明治の中頃までは、入り口からわずか230mの不動滝までしか入れなく、
普通の人はこの滝にお参りして帰ったらしい。

今でこそ、約4km奥の岩窟滝まで遊歩道がしっかり造られているが、
もし遊歩道がなければ、とても普通の人には進めないであろう。
まさしく、原生林の中の秘境である。

9月下旬だというのに、日射しがまだまだ夏のように暑かったが、
渓谷内は森林浴と渓流の青い流れのマイナスイオンが多く
十分に癒された。

とはいえ、片道だけでも90分はかかる。
往復約3時間。

途中に茶屋があるとはいえ、
やはり一番奥の岩窟滝まで往復するのであれば、
しっかりした運動靴と、
おにぎりなど、
ちょっとした山登りのつもりで準備することを
是非お薦めしたい。

なお、一番奥の岩窟滝からさらに奥に進んで、
出合から香落渓へ進む遊歩道コースもある。

岩窟滝を右から奥へ迂回するようになっているが、
その尾根道が今までと違って、人工的な堤の上のような気がした。

「赤目48滝はこの岩窟滝で終わりです」という看板を越えて
その堤らしき上まで登ってみた。
すると、やはり小さな池の土手であった。

約4kmの遊歩道を整備したときに
清流に汚れた泥が流れ込まないように
奥の支流の谷に砂防堤を作り、
水は堤の下から流れるように水管を取り付けたと思われる。

サンショウウオが住む清流であるが、
その清流と渓谷を維持するために苦労した
明治の人たちの赤目48滝に対する思いが伝わる堤でもある。

紅葉の季節に是非お薦めしたいスポットである。

今回は、晩夏の青葉の渓流の景色をお届けします。
香良洲海岸の朝陽ともどもご笑覧下さい。

「北海道の四季」の方へ出しました。

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