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2007年 10/29 吉祥山登山・・・吉祥天女伝説を求めて

吉 祥 山 登 山
・・・吉祥天女伝説を求めて

9月9日、雨上がりの雲間からたまに薄日の射す日曜日の午後、
豊橋市と新城市の境界に位置する吉祥山に登ってくる。

吉祥山は、東名高速道路を名古屋方面から進むと、
豊川ICを過ぎて左に見える均整のとれた富士山のような独立峰である。

古代から信仰の対象となっており、
山麓には多くの古墳群がある。

平安時代には、この地方きっての大寺院「今水寺(こんすいじ)」が
中腹にあったことで知られている。

吉祥寺の山名は、山頂の今水寺奥の院に、
吉祥天女を祀ったことから名づけられた。


今水寺は、弘法大師ゆかりの寺として知られ、
12坊の僧坊を抱え、鳳来寺と並ぶ東三河屈指の大寺院だったらしい。

源頼朝や今川義元らの保護を受けていたらしく、
東三河から遠江にかけての古い神社の記録に
今水寺の名を見ることができる。

しかし、武田信玄が野田城を攻撃する際に、
その協力を拒んだために焼かれたと伝えられ、
東三河屈指の大寺院もその姿を歴史から消えてしまった。


また吉祥天女は、起源的にはインドの女神マハーシュリーで、
海の泡から蓮華を持って誕生したと言われる。

仏教においても古くから毘沙門天の妃として取り入れられている。
吉祥とは、繁栄・幸運を意味し、幸福・美・富を象徴する神とされる。

日本では8世紀初め、「金光明最勝王経」が訳されると、
貴族に美女の代表としての尊敬と五穀豊穣の信仰を受け、
多数の吉祥天像が作られた。

しかしながら、中世になると民間に信仰が広まることなく、
天女としては弁財天に地位を譲ることになった。

神社・仏閣も民の支持を受けないと滅びる運命にある。

雨の上がった12時45分、豊川市内の官舎をママチャリで出発。

豊川沿いに上流を目指せば右手に見えてくるので、
ママチャリの利点を活かし、
東北東の一般方向を維持することに心掛けて町の小道、
畑のあぜ道、神社の脇道などを進む。

やがて県道381号に出て、
豊川にかかる橋にさしかかると前方に見事なピラミッド姿の吉祥山が拝めた。

思わずママチャリを止めて写真に納める。
北を見れば豊川の水面に映る山頂が雲に入った本宮山なども構図的に面白く、
撮影する。

ちょうど、自転車に乗ったお婆さんや
東南アジア系の若者3名連れが自転車ですれ違いながら
気持ちよく挨拶をしていった。

13時40分登山口の駐車場に到着。
綺麗な休憩所とトイレなどがあり、
少し身体を休めて13時45分登山開始。

登り初めてすぐに気がついたのが、蝉の死骸である。
わずか2週間の地上での生を全うして、
最後は土に還って新たな生物の滋養になるのだなあ、と実感した。

勿論、まだまだミンミン蝉などがひっきりなしに鳴いているが、
夏の終わりをハッキリ眼で感じた。

山頂への登山経路は3本ある。
稜線沿いのA道を登り始めると次から次へと鉄塔が現われる。

合計5基の鉄塔の周りは伐採が進み明るい。
最後の鉄塔を過ぎて自然林の中に入ると
左のCコースへの分岐点と吉祥山の由来の書かれた看板が目立つ。

しかしながら今水寺の痕跡は全く見られない。

さらに進むと右側から登る道Bコースの分岐点に出会う。
ここから急坂になるが、すぐに吉祥山山頂に着いた。

時計を見ると13時45分。わずか1時間で登れた。

山頂には三等三角点がある。
狭い山頂だが、長いすも二つあり、展望も素晴らしい。

東には次回の縦走を予定している弓張山脈のなだらかな山並み、
西は何本のアンテナが立つ本宮山。

晴れたときには北の方向に南アルプスや、
時には富士山が見ることもできるらしいが、
生憎の夏の雨上がりの霧が立ちこめてきて、
これは諦める。


実は、今回は新しく買った登山靴を履きならすことも一つの目的であった。
購入後、仕事から帰って重りを入れたリュックを背負って
佐奈川沿いに1時間ぐらい歩行訓練をしてきたので大丈夫と思ったが、
やはり平地と山道の登りでは違った。

わずか1時間の登山だが独立峰の特性上、
ずっと登りだけなので、踵に体重がかかり、
途中から靴擦れで痛くなった。

山頂の長いすに腰掛けて靴下まで脱いでみると、
左の踵に見事に1センチの豆ができて綺麗に皮が剥けていた^^;

結構汗もかいていたので、用意してきたおにぎりを1個食べて、
裸足のまま長いすに大の字に横たわって休む事にした。

山頂から見る宇宙の景色も素晴らしかったと書きたいところだが、
低い雲に覆われ残念ながら青空は見ることができなかった。

でも、山頂に大地の気が集中してレーザービームのように
寝ている身体を貫いて空に流れ出ているような感触が気持ちよく、
思わずうつらうつらした。


遠のく意識の顔に何か冷たいものが・・・!

小雨がパラついてきたので、急いで登山靴を履いて、
1500下山開始。

帰りは山頂から左奥のCコースの急な階段を下り、
椎の大木の中、吉祥天女が祀られている小さな祠にまず立ち寄る。

曇り空でやや暗いせいもあるが、
大きな岩と大きな椎の木など、
独特の異次元の世界を感じる。

大きな岩もかっての古代王国の山頂神殿の名残かも知れない。
勇気を出して!?その大きな岩の周りを一周しながらデジカメで撮影する。

薄暗くなりはじめたこともあり、
傍に天女でもいるような独特の雰囲気を十分に味わえた。

その後、Cコース、つまり北よりの谷沿いの経路を
元の登山口の駐車場を目指して下りる。

こちらは、自然林の間を「花の道」や
「昆虫の道」などが綺麗に整備されている。

但し、大した山でないと判断し地図も持って行かなかったので、
初めての各散策路がどのようなつながりになっているか知るよしもなく、
途中やや迷ってしまった。

山登りの鉄則だが、
キチンとした地図とコンパスは常に持ち歩くことと反省した。

結局、一番低い山道を選んで下りたが、
沢沿いに池が二つあった。

池の畔では山中にもかかわらず釣り人が一人いた。
驚かせては悪いので、その後ろの山側50mの森の中をそっと通り過ぎる。

平坦でもあり、今水寺跡地とその庭の池と直感的に思った。

さらに下ると舗装道路の小道に出た。
思わずおおきなミミズを踏みそうになってよけると
約30センチぐらいのアオダイショウ?の子供がじっとしていた。

吉祥天女の使いか!?と思いつつ、
写真に撮らせてもらう。

また、沢伝いの下り道では、
沢ガニや蜘蛛の撮影も楽しみながら、
1700もとの登山口の休憩所に帰ってきた。

休憩所で、再度靴を脱いで豆の手入れをしながら、
残りのおにぎりを食べて、1800無事官舎に帰ってきた。

その夜から右のおでこの上に痛がゆい「できもの」ができてしまった。
吉祥山の頂上でうつらうつらしている時に虫に刺されたのであろう。

翌日地元の床屋さんに、
山歩きは、必ず長ズボンに長シャツそして帽子を被ることを
やんわりと教えていただいた。

これから東三河の山々を縦走する前に、
天女様からの功徳の忠告と受け取った^^;

次は、いよいよ弓張山脈縦走か・・・
是非、デジカメで写りは良くないが、
吉祥天女の異次元の世界を感じ取って欲しい・・


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