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2007年 9/14 知多半島オレンジライン横断

知多半島オレンジライン横断

6月16日、知多半島の南部を横断する散策コース、
美浜オレンジラインを歩いてきた。

知多半島は、愛知県西部に位置し、
名古屋市から南に突き出た半島で、
上空から見ると渥美半島と向かい合ってカニのハサミの形をしている。

この為、西は伊勢湾、東は三河湾に囲まれ、
南は渥美半島と形成する伊良湖水道を通じて太平洋と通じている。

また地理的には、比較的細長い半島で、
平地は狭くほとんどが緩やかな丘陵からなていて、
海岸段丘の切り立った海岸も多い。

日本で今一番元気な名古屋圏から出ているため、
北部は大工業地帯及び名古屋のベットタウンとなっているが、
南に下るほど昔ながらの自然が残っている。

いまでこそ完全に名古屋(尾張)圏に入っているが、
明治維新後の廃藩置県では、尾張藩の後裔の名古屋県ではなく、
岡崎市に県庁を置く額田(ぬかた)県に属していた。

このため昔ながらの雰囲気の残る南ほど、尾張気質でなく、
三河地方の住民性に似ていると言われている。


この2月に伊良湖岬の撮影に行ったときに、
沈む夕陽にシルエットとして浮かぶ知多半島を見て是非行こうと決めていた。

そして愛知県の山歩きコースを紹介する本に、
知多半島唯一の一等三角点のある鍋山を横断する美浜オレンジラインの存在を知り、
今回出かけたわけである。


美浜オレンジラインは、
知多半島の5市5町の南から2番目の美浜町の東海岸から
鍋山を通り西海岸までの約9kmのコースである。

最高点は鍋山の81.6m。
山歩きというより丘陵の散策路である。

美浜町は、知多半島の最南端の南知多町と合体して
「南セントレア市」として誕生する予定であったが、
住民投票で否決され昔のまま残っている。


16日は最終的に伊勢湾に沈む夕陽の撮影をめざすことにする。

その為おにぎりを2個作り、
昼過ぎに豊川市の官舎からママチャリで名鉄諏訪駅に出発、
岐阜行きに乗車。

途中神宮駅で常滑線河和行きに乗り換え、
東河岸の河和口駅をめざす。

豊川から名古屋市さらに臨海工業都市のある知多半島北部を通る辺りは、
都会の街並みと人混みの中で、
登山靴にリュックを背負った自分の姿が、
周囲から浮いた感じに思える。

しかしながら豊富町の工業団地を過ぎた辺りからは、
まだ工業化、市街化も進んでおらず
昔ながらののどかな風景に安らぎをおぼえる。

豊川から約2時間かけて美浜オレンジラインの東海岸の出発点、
河和口駅に到着。
小さな駅を出ると目の前に砂浜が広がっている。

さっそく国道247号をわたり護岸堤の上に登って、
河和口海岸とその奥海の上に浮かんで見える火力発電所を撮影する。

昔のまま残る砂浜と、
近代化・工業化のシンボル的な火力発電所で構図を形成するのを見ながら、
知多半島の特色を一端を垣間見た感じがした。

さあ、出発!と駅前の広場に戻ると、
洋風の白い感じのいい喫茶店がある。

オレンジラインの地域的特性を考えて、
他にこういう素敵な喫茶店はないなと経験的に判断して、
まず市街地の電車の旅!?の精神的疲れを癒そうと店に入る。

2階からは三河湾も眺めることができ、
アイスコーヒー一杯のつもりが、
美味しそうな雰囲気に思わず好物のスパゲッティも注文。

手作りで結構美味しかった。
行かれる方へ是非お薦めしたい。

心身ともに充実したところで河和口を出発。
国道を南に約100mほど進み、
寿司屋横の路地を入っていく。

民家の間の小道で少し不安であったが、
山の方に向かって行くと地面にオレンジラインの黄色い表示が見えた。

山といっても海岸段丘を登る感じである。
駅から800mほどでオレンジラインの看板が見えるので、
その後は迷うことなく西海岸の知多奥田駅まで歩くことができた。

看板を過ぎた辺りからは、
小道は緑のトンネルになり、
初夏の暑い日射しも遮られて結構清々しい。

しばらくいくと小さな広場になっていてベンチもある。
北側が開けていて先程の火力発電所も展望できる。

目の前の内陸部の緑の丘を手前にして
奥に火力発電所を置く構図で撮っていると
ひっきりなしに上空を鵜が飛んでいるのが見えた。

都会と自然を鵜が結んでいる気がした。

1時間ほどで鍋山一等三角点の看板があり、
コースの左の階段を上がると鍋山頂上に到着。

小さな丘という感じだが、
ベンチもあり、南側の展望がいい。

すぐ下に知多中央道、
遠くに伊勢湾を行き来するタンカーなどが見える。

また内陸部の平地は水田が発達しているのが確認できる。
その水田を中央に置いて、
遠くに渥美半島、
間に伊勢湾のタンカーを置いて撮影する。

鍋山からはオレンジラインをそのまま西に進む。
竹藪のトンネルでは、高足?蜘蛛が地上を徘徊していた。

また陽光に映える新緑などを紅葉のように逆光で撮ってみる。

そのうち知多中央道の跨道橋を越えると、
小さな池があり、なにやら鳥のにぎやかな鳴き声が聞こえる。

池に下りていってみると、鵜がほとりいっぱいにいる。
周りの木立が糞で真っ白になっている。

あらためて案内書を確認すると、
この地域は、昭和9年に国の天然記念物に指定された
「鵜の山鵜繁殖地」の約10万平方メートルの松林であることを知る。

この地域の小さな池に1万羽以上の川鵜が生息しているのだ。

さらに進むとその中でも最も大きい「鵜ノ池」の畔にでた。
バードウオッチャー用の建物の屋上からしばらく水面を飛ぶ鵜の撮影をする。

かって、この付近の農家は、
川鵜の糞を肥料として稲作を行っていた。

川鵜と人との共生による完全有機農法でできたお米は
さぞ美味しかったに違いない。

川鵜の森林を過ぎ日もかなり西に傾く頃、
半島の西側の平地の水田地帯を進む。

近くの農家のご夫婦とか犬と散歩する人々とすれ違う。
皆さん、気持ちよい挨拶をして下さる。

初夏の日射しで暖かくなったコンクリートの歩道の上に、
黒い猫が気持ちよさそうに寝ころんでいた。

近寄るときっと逃げるだろうなとこれまでの経験から思っていた。
ところが私に気づくとなんとこちらに人懐っこそうに寄ってくるではないか!

すべてのものは波動でできており、
地域もその場その場の特有の波がある。
俗に言う穢れ地とかいやしろ地も波動数の高低であらわせれる。

その地方に住む猫は、
その地域の波動を計るバロメーターとなる。

家族の住む埼玉のマンションの近くの猫は、
人を見たら一目散に逃げる。

いわいる都会の猫の一般的行動だ。
競争的、攻撃的、暴力的な場の雰囲気を体現しているのであろう。

逆に百匹目の猿現象で有名な宮崎県の幸島の猿は、
ボス争いもなく、エサを与えてもまず弱い猿のもとに持っていくという。

人間と接触を断つことにより、
現代の悪しき過度の競争・エゴ社会の人間の波動の影響がなくなって
本来の猿の共生の波の場に還ったからである。

黒猫の頭を優しく撫でながら、
知多半島南部の自然と共生する人々の生き方を感じた。

西海岸の奥田の集落に近づく頃、
西日となった太陽が、
空気中の水蒸気の反射の関係からか
二つに見える珍しい現象になっているの気づき撮影する。

そして、約3時間かけて西海岸の奥田海水浴場に到着。

こちら側は、国道247号がやや内陸部を走っているせいもあって、
昔ながらの海岸線が残っていた。

海岸線に沿って走るコンクリートの小道の脇に座り、
伊勢湾があかね色に染まるのを待ちながらおにぎりをほおばる。

心地よい疲れとともに自分で作ったおにぎりが美味しい。

夕陽がいよいよ伊勢の山並みに近づく。
しかしながら狙っていた天空を焦がすようなあかね色にはならない。

それでも手前に漁船とか釣り人
あるいは恋人達をシルエット風に置いていい夕陽が撮れないか、
海岸道を小移動しながらポイントを探す。

いよいよ夕陽が山並みに隠れて、
今日はこれ以上は無理だなと諦めて、
300mmの最大望遠にして沖合の小舟とあかね空
そして黒い山のシルエットを、
バランスだけを考えて最後のシャッターを押す。

ちょうど夕涼みに来た漁師と思われる人が、
昨日の夕陽は凄く良かったと声をかけて下さり、
しばらく歓談する。

本当に綺麗な夕陽は年に数度しかないと教えてもらう。

その隣近所の人と立ち話するような自然な雰囲気とやさしさが、
今住んでいる東三河の特に山沿いに残る
人情あるれる人と話しているような錯覚をおぼえた。

そうか!かってここは三河だったんだ!

もっとも東三河に限らず、
昔ながらの自然と生活が残っているところは、
昔ながらの人情味溢れる日本社会が残っているのであろう。

知多半島の場合は、
大都会の名古屋圏からわずかのところで
その逝きし日本の面影を味わうことができた。

山王川沿いに暮れゆく町並みを名鉄知多奥田駅に歩きながら、
是非漁師さんが見たあかね空を撮りにまた来ようと心に決め
豊川への帰路につく。

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