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2006年 9/19 夏休みの思い出…負けてこそ得るもの

8月12日、いよいよ悠人の小学校での最後の夏の市民大会が始まる。

思えば、小学3年の時に、悠人、広橋君(弟)、木戸君と
野球センスのいい3人が揃い3カ年計画で優勝を目指してきたのが、
ついにその時となった。

悠人の所属する鳩ヶ谷市の「里緑が丘パワーズ」は、
私たちが引っ越して来て以来、5年ごとに優勝してきた。

10年前は次男聖人が優勝パレードで緑が丘町内をチームの一番後ろで歩いた。
5年前は、その聖人が4番・投手で優勝、パレードの最後尾を三男悠人が歩いた。
今年は悠人が優勝旗を持って5年ぶりにパレードする予定であったが・・・。

3年計画の前提は、3人を主体に最低しっかり野球のできる子供が
5、6人は揃う事にある。

聖人の時は、オール鳩ヶ谷のレギュラーが4人いた。
他に5年に上手い子がいて5人で試合ができた。

ところが今年は悠人と広橋君がオール鳩ヶ谷のレギュラーに選ばれているものの
木戸君は捕手の控えの他、まともに野球をできる子がいない・・・。

セカンドには、掟破りの!?3年生の木戸君(弟)が入る状況である。
4年生以上がいるときは3年生は出ることはできない。
しかし、入部したばかりの4、5年なので幼稚園年長時から入っている
木戸弟を使わざるを得ない状況なのである。

攻撃も一番木戸君(兄)、三番悠人、四番広橋君までが勝負で、後は期待できない。
ちなみにオール鳩ヶ谷では悠人がショートで5番、広橋君が投手で7番である。

1回戦は、往年のライバルの「里ヤングパワーズ」に
10-3で6回コールド勝ちする。
春の大会の時は20-0で楽勝であったが、
体が一回り大きくなった相手投手に10個も三振させられた。

ちなみに同じ里小区のチームなので創立以来ライバル意識がある。

そして2回戦、優勝候補の「八幡木」と対戦。
相手もオール鳩ヶ谷のレギュラーが二人いる。投手と捕手である。

特に、捕手の子は、身長が165センチもあり、オールでも4番を打っている。
試合前の挨拶で並んだら144センチの悠人とは大人と子供のような感じがした。
この年頃の子供は成長期を迎えた子とそうでない子の体力差が歴然とする。

1回表のパワーズの攻撃、1・2番が無死1・2塁のチャンスを作り三番の悠人。
当然打たせると思ったらサインは送りバント。

多分打ちたい思いがあったのだろう、失敗して三振。
でもこの間に2塁の木戸君の好走塁で三盗に成功。
次打者の広橋君が犠牲フライを打って幸先よく1点先取。

1-0の緊張したリードのまま4回表の八幡木の攻撃、無死走者無し。
第一打席で討ちとっていた4番にものの見事なレフトオーバーの大三塁打を打たれる。

もともと相手は、特別に打球が飛ぶビヨンドバットを使っている。
それでも、普通の6年生の倍以上の飛球でワンバンで外野フェンスに当たった。
だがパワーズの伝統の三段バックホームが活きて、ホームランにしなかった。

そして次打者がまたまたライト方向の流し打ちで素晴らしいライナー。
ビヨンドのバットは投球が速いほど当てただけでライナーで良く飛ぶ。

ライトには三ヶ月ほど前に入部したばかりの5年の小宮山君。
だれもが「ああ2点ホームラン」と思った瞬間、
頭上を超えようとするライナーを好捕。

だが、ルールがまだわからない。
捕った!とグローブを何度か差し上げてアピールする瞬間をついて、
三塁から犠牲打としてランナーが帰り同点。
1-1。

5回の裏、2死1、3塁のチャンスに悠人が二遊間ヒットを打ち、
再度2-1とリード。


そして、6回の表、またまた相手の4番に
先頭打者で連続打席の大三塁打を打たれる。

そして次打者がまたまた同じようなライト方向にライナーの良い当たり。
今度は完全に足下をワンバンで抜かれると思ったら、
小宮山君が見事前にスライディングキャッチ。
すぐに立ち上がって内野に返球し犠牲フライにさせない好フィルディング。

広橋君も疲れが出たのか、次打者に四球を与え、1死1、3塁のピンチが続く。
ここで左投手の広橋君が見事な牽制で1塁手を塁間に挟む。

小学校の試合では、この挟殺プレー間に三塁ランナーが生還する事が多い。
またエラーもよくでる。

ところが、朝練等の練習の成果か、
三塁ランナーを目で牽制しながらの見事な挟殺プレーで、
最後は三年の木戸弟が二塁前でタッチアウト!と誰もが思った瞬間、、
やや間をおいて塁審が「セーフ!」。

三年の木戸弟の小さな手では、
6年生の大きな体の衝撃に耐えきれずボールをグローブからこぼしたのだ。

次打者が大きなワンバンドのショートゴロの間に1点が入り、
更に次打者にヒットを打たれて2-3と逆転される。

7回裏最後の攻撃で四球で一人ランナーが出るも、
下位打者に期待できず三振、結局2-3の僅差で敗退。

試合後相手側の監督が「4番だけで勝ちました」と言ったのが印象的であった。
聖人が6年の時も身長165センチで決勝でもホームラン2本打って快勝した。

成長期のまだ来ない子供達にとっては、
まさに大人と勝負している感じだったのではないだろうか。

今回のパワーズの主力3人もまだまだ小さい・・・。

でも、その中で、殆どの試合がラグビースコアになりがちの小学生の試合にしては、
珍しいノーエラーの緊迫した素晴らしい試合であった。
見ている誰もが感動した。

ちなみに八幡木は決勝戦で南小に負けた。
春の大会では、その南小にパワーズは逆転勝ちしている。
南小の双子の兄弟が大きく成長して投打に活躍したらしい。

さて、試合後、荷物を置いていた南小学校の渡り廊下に行ってビックリ。
主将の悠人を中心に、6年生から一番下の1年生まで、
皆が「わーん!!!」と大泣きしている。

負けて涙を流す子はこれまで見てきたが、
チーム揃って大泣きの大合唱は私も初めて体験した。

監督、コーチも親も目頭が熱くなり、誰も近づけない。
ただ気が済むまで泣かせるのみ…。


その夕、負けはしたが、恒例の「反省会」を指導者、親子で行う。
その席上で、監督、コーチ、親も一言づつ話す事になって、
新たなコーチでもあり木戸兄弟の親でもある木戸コーチが
スピーチをしようと一言話した途端、
感きわまってそのまま泣き崩れた。

奥様も「こんな主人初めて見て、惚れ直しました」と言ったが、
今まで厳しいだけのコーチと勝手に思いこんでいた自分が恥ずかしかった。

一度癌を患った後にコーチを受けると言うことは、
貴重な土日を全てボランティア活動することでもある。

皆、駒が揃わない中で一所懸命優勝目指して頑張ってきたのだ。
逆に負けたからこそ、成長の機会があるのかも知れない。

選手が最後まで揃わなかったパワーズの中で嬉しい事が一つある。

3ヶ月ほど前に同じマンションの悠人の遊び仲間の5年生が
3名一緒にパワーズに入った。

その中の一人の小宮山君は兄とともにテニス兄弟として
マンションで有名であったが、
悠人とマンションの広場で野球で遊ぶうちに
「悠人君と一緒に野球をやりたい」と親に訴えたらしい。

聖人の時は、マンションでパワーズは聖人のみ、他の子は皆里ヤングで、
まさにマンションの子供達相手に一人たたかっている感じだった。

ところが悠人の時は、全員パワーズに入っている。
これもまだまだ小柄ながら主将をしてる悠人の良き人間性かもしれない。

ちなみに悠人(ゆうと)は、「ひさひと」とも読める・・・^^。

願わくば、かれら5年生があと1年早くパワーズに入っていたら・・・。
まあ、彼ら自身の来年のリベンジと、
悠人の中学での成長期後の姿を楽しみに待とう。

思いっきり泣いた悔し涙には、
きっと優勝の嬉し涙以上の成長の心のパワーがあるに違いない。


今回の夏休みは久し振りに長女真菜と接するいい機会ともなった。
特に、水泳がすきなので3回プールにつれていった。

これまで上の子供達とプールに行ったときは「何時にかえるぞ~」と
こちらで時間を決めていたが、今回は真菜の好きなだけプールで遊んだ。

特に高さ10mほどのウオータージェットは、
大人はあまりやっていなかったが「お父さんと一緒!」と
言い続ける限り一緒に滑った。

30回ばかり一緒に滑ったであろうか。
そのうち、他のお母さん方も子供と一緒に楽しむようになった。

お陰で、全身日焼けして夏休み後も2回皮が剥け、
すぐ後の白山登山で苦労する結果となったが、
真菜への信頼貯金は大きく黒字になったと思う。

また、ドンキーでの1980円の花火セットで夕食後2回花火で遊んだ。
ささやかな花火大会であったが、真菜にとっては良き思い出として残るであろう。


悠人の夏の大会に前後して、聖人の武南高校の新人戦も2試合あった。
1試合目は10-3のコールド勝ちで勝つも二試合目は強豪栄東に4-6で惜敗。

バッテリーエラーで負けた。
ベスト16のメンバーのうち代わったのはバッテリーだけ。

投手のコントロールが悪いとはいえ、
後ろにそらして点を入れられた聖人が一番悔しい思いをしているに違いない。


兄弟ともに一勝一敗の夏休み。
負けた悔しさをバネに大きく成長してほしい。

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