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2006年 6/16 春の北陸紀行…その2

頃合いのいい時分に信田さんのご実家にお伺いする。

もともと肉屋さんであったが、市内から2kmほどの郊外の谷間の牧場を購入し、
二人兄弟のお兄さんがその自然環境を活かして旅館業を始めたとのこと。

今では、野球場、ヘリポート、勉強室(会議室)付き体育館、学生下宿寮、
野外バーベキュー場など施設も充実し、球技、武道ともに合宿ができるようになっている。
体育館の勉強室には、お兄さんが読まれた本が置かれた図書室もある。

実は、我が四国愛南町の実家も同じような農家である。
しかし、男兄弟二人とも家を出て、今では実家は空き家にしてしまっている。

それに比べ、通常なら廃家になる牧場をこのような総合的な旅館に逐次成長させた
信田さんのお兄さんご家族を心から敬服した。

敷地の一角の野外施設でなんと飛弾牛のバーベキューをしていただく。
またお兄さんの奥様の手作りの野菜の漬け物なども頂く。

一男一女の子供さんも成人され家族4人で心和むもてなしをして頂いた。
食べ盛りのドライバーも含み男3人でとろけるような飛弾牛をたらふく頂いた。

実は、後で信田さんに教えて頂いたが、肉の中でも最高級の「Aー5」であったとのこと。
もっとも「A-5」の意味さえしらない人生を歩んで来ているが・・。

そして、すっかり満足し、勘定をしてさあ出発となったときに愕然。
なんともともとおもてなしをするつもりだったのである。

そうとも知らず、初めてのとろける美味の肉を遠慮なくたらふく食べて…。
食事の途中で拙著「心の旅路」を本が好きだというお兄さんにプレゼントさせて戴いたが、
本50冊分はご馳走になったろうなあ…と思いつつ、
ありがたく感謝して頂くことも人生と、気持ちよく出発した。

白い頂の残るアルプスを遠く眺めて更に飛弾高山路を北上しながら、
高山に住んでもいいなあと思った。是非、冬にスキーでお伺いしたいものだ。

又、駅まで旅館のマイクロ等で送迎して頂けるので、
是非、様々な合宿等に使って頂きたいと思う。
ちなみに〒506-0817高山市山口町961(代表信田寛泰氏)である。

五箇山のインターチェンジに乗る前に合掌造りで有名な白川郷に立ち寄る。

白川郷が世界遺産になった大きな決め手は、
数十年に一度行われる屋根の茅葺き替えの共同作業「結」(ゆい)にあったと言われる。

二日間で、二日目には200人ほどの人手で4トン積みのトラック約20台分の茅約1万束で
屋根を作っていく。

結は屋根葺きのみならず、
生産及び生活全般にわたる近隣の合力(コーリャク)組織として重要な役割を果たしてきた。

その年の夏に茅葺き替えをする若当主は、
正月の雪の中を共同作業に来て頂く家一軒一軒にお願いにまわる事から年が始まるのである。

かって、実家の愛媛の農家でも田植えや稲刈りには、部落みんなで共同作業をしていた。
子供ながらお祭りと同じような一体感を感じたものだ。

ところが、時代とともに機械化され、又経済化された時代では農業では家計が成り立たず、
日本の和の心の原点の農村風景が消えて行った。

これは、西欧化された地域の地球全体の問題でもある。

その中で綿々と共同作業の結が残る白川郷が世界文化遺産に選ばれた訳である。
本来小さな集落に多くの観光客が所狭しとまわってる中で、
家の前で小さな子供が遊んでいる姿が印象的であった。

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