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2006年 5/29 春爛漫、穂の国の春祭りにて・・・その2

8日土曜の夜は、小坂井町の菟足(うたり)神社の手筒花火の撮影に行く。

菟足神社は、官舎からは南に約5キロの道のりで、
小坂井駅の東200m程の国道1号線の傍にある。神社の紋章がウサギである。

昨年12月に穂の国に来たときに三河地方独特の「手筒花火」の存在を知って、
是非いい写真を撮りたいと思っていた。

穂の国の祭り情報で一番早いこの菟足神社の手筒花火を知り、
手始めにと昼間の佐奈川の桜の撮影終了後とりあえずママチャリを飛ばして行ってみた。

そして…菟足神社の歴史に圧倒された。
なんと2000年以上の歴史があるのだ。

今から2200年ほど前、戦国の中国を統一した秦の始皇帝は、
除福から東方海上に蓬莱など三つの神山があり、
そこには不老不死の霊薬があると言うことを聞いた。

そこで始皇帝は、その霊薬を求めるように除福に命じ、
3千人の童男童女と百工(多くの技術者)を連れ、蓬莱の島に向かわせた。

しかし、その後除福一行は二度と中国に帰らなかった。

東方の島の「宝」を求めて冒険に出るところは、
マルコポーロの「ジパングの黄金の島」を求めて欧州人の大航海時代が始まり、
やがて白人による世界の植民地分割競争へと繋がった契機に似てる。

しかし、いずれも日本は征服・植民地化されることはなかった。

熊野に渡来した除福一行は、やがて穂の国のこの地方に移り住み、
その子孫が秦氏を名乗り、菟足神社を創設した。

その為、菟足神社には、日本の他の地域の農耕民族の五穀豊穣の神事とは全く違う、
生贄神事が古来より行われてきた。

神社近くの街道に、明治時代には「小田橋」と書かれていた「子だが橋」の
哀しい物語もある。

菟足神社の大祭の日には、その日に最初にこの橋を渡る若い女を
生贄にする風習があった。

1000年以上も前のある日、生贄を捕まえる役目の人が待っていると、
やってきたのは他へ縁付いた自分の娘であった。

彼は、「子だが仕方ない」と娘を生贄にしたという。

やがて人身御供は、猪に代わった。
それでも三河の国司大江定基は、その生贄の残忍な有様を見て出家し、
唐に留学、寂照法師となったと菟足神社の境内に書かれている。

只、定基の本家本元の西明寺では「愛妻力寿丸を失った哀しみ」と書かれ、
菟足神社の生贄の事は書かれてない。

多分どちらも事実であろう。その事実をいかに後世の人が解釈するか、
それがその人の歴史なのである。

現代では、雀12羽を供えている。

菟足神社では、4月の8、9日に神社の創設に由来する
「風まつり」が行われていたのだ。

そうとは知らず、「手筒花火と仕掛け花火」の情報だけで行ったが、
これだけ格式と伝統のある菟足神社とは…。
三河地方の味わいの深さにあらためて感服した。

今日行われている風祭りの内容は、
雀射初などに代表される一般の「神事」と
手筒花火・仕掛け花火に代表される「余興」などで構成されている。

その中で菟足の手筒花火は、三河煙火の神髄を伝える元祖的存在と言われている。

十分な下調べなく行ったので、カメラの三脚が使えず、
肝心の手筒花火はインスタントデジカメでしか撮れなかった。

でも、人生は経験。
風下で手筒花火の煤煙を全身に浴びながら次回の撮影の貴重な資を得ることができた。

翌、九日日曜、牛久保八幡社のうなごうじ祭りのメインは、
神社前の広場で夜8時頃を過ぎてからと伺っていたので、
昼間は、豊川市の最北部に位置する財賀寺などを撮影する。

財賀寺は、724年(神亀元年)、聖武天皇の勅願により、行基が開いたとされ、
813年(弘仁4年)空海が中興した真言宗のお寺で先手観音を本尊としている。

仁王門にある木造金剛力士は、平安末期の作と言われ、
奈良の東大寺に次ぐ大きさ3.6mを誇り、
門とともに国の重要文化財に指定されている。

夕方になると近くに住む檀家の方が灯籠に静かに灯りをともしていた。
悠久の時を越え世俗化されることなく、
観音山の静かな谷間の中で訪れる人も少なく、
往時の面影を静かに忍ぶ事が出来る。

又、88歩で1周する事により四国88カ所巡りを疑似体験できる
ユニークな弘法大師の記念碑もある。

尚、財賀寺の山門手前1kmの道路脇の高台の一本の大きな桜の下に
「力寿の碑」がある。

これは、安永年間(1772年~1781年)に力寿丸と大江定基のロマンを
伝えようと建てられたものである。

穂の国の人々のもののあわれを愛する心の豊かさが伝わる。

又、かなり暗くなって、豊川駅東にある三重の塔が有名な三明寺の撮影に行く。
独特の三重目が反った美しいシルエットを暗くなる夜空に置きながら、
手前の桜をストロボ撮影してそのコントラストを楽しみたかった。

しかし、数枚とったところで電池切れ…。
満足の行く作品は来年度の楽しみに残した^^;

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