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2004年 9/21 今日の感動:その108:高麗の巾着田再訪

9月20日敬老の日、埼玉秩父高麗駅前の巾着田の曼珠沙華の撮影に行く。
昨年に引き続き2回目。しかし、今年は久しぶりにのんびりと撮影を楽しめた。

実は、前日、次男の野球クラブの卒団式があった。子供も頑張ったが、
親も土日ずっと支援してきた。昨夜は父兄と指導者で三次会まで盛り上がって
今日は妻は二日酔いで惰眠・・。次男は塾のテストなど、一人での小撮影紀行の
条件はバッチリ整った^^

高麗(こま)の地名は、約1200年前、高句麗から稲作を伝えた人々に由来する。
彼らは、稲作に最も適した地として高麗川がつぼのように蛇行するこの地を選んだ。
すぐ北の日和田山の頂上から眺めたらまるで巾着袋の形をしているので「巾着田」と
呼ばれるようになった。

その巾着田の袋を形作る高麗川の土手沿いのニセアカシヤの林の中に約100万本の
曼珠沙華が群生している。稲作とともに縄文時代から渡来した帰化植物である。

曼珠沙華の名前の由来は、法華経の経典からきており、梵語で「天上の花」「赤い花」の
意味がある。ちなみに学名「Lycoris」はギリシャ神話の海の女神が由来である。
彼岸時期になると突然茎が伸びて鮮やかな赤又は白い花を咲かせ、1週間ほどで枯れる。
花の後で葉が伸び、翌春に枯れる。花と葉が同時に見ることができない不思議な花。

花言葉の「悲しき思い出」「過ぎ去った日々」「想うはあなた一人」に、哀愁が漂うのは
彼岸に咲く花だからか・・・。また、情熱的な真っ赤な色が想う心を掻き立てるのかも。

花があるときは葉がない。1本の茎を共有しながら、花と葉は決して出会うことはできない
ということから韓国では「サンチェ(相思華)」というロマンティックな名前が付いてる。
「花は葉を思い」「葉は花を思う」一途な思いが伝わる。

駅から巾着の首にあたる鹿台橋を渡って巾着田に入る。
その後巾着の高麗川の流れに沿って、曼珠沙華の群生を歩く。
今年は猛暑の影響で昨年より2週間近く開花が早まり、満開の時期は過ぎていた。
しかし、さすが3連休の最後。すごい人ごみである。
曼珠沙華の群生するエセアカシヤの林の中の決められた歩道を、
著名な絵画展の行列のごとく切れ目なく人が歩いている。
林と巾着田の境の土手の上の車道を見れば、限られた駐車場待ちの車の列・・。
ここで、純粋な曼珠沙華だけの撮影は諦め「人の流れと曼珠沙華」に頭の中で
切り替えて楽しむことに。
花の盛りの時期は過ぎていたが、白い曼珠沙華は時期が遅いのか初めて今回
メインとして撮影できた。

高麗川の流れ・・・人の流れに沿って、巾着を一周してあいあい橋を渡り
袋の首の反対側の外にでる。
昼食どきなので、何か巾着田にふさわしいものはないかなと高麗民族資料館の
前を通り過ぎると、3階建ての仰々しい鉄筋の店の前に、いかにも昔の農家風の
小さな小屋に「マクロビオティック料理」の看板が。九司道夫さんが主唱する
陰陽理論に基づいた有機自然農法とその料理である。本で読んでいたので、
他の旅行者が躊躇する中、「おはようございます!」と入る。

小さな山小屋のような店の中には、60歳近い?小さな外国人が片言の日本語で
「イラシャマセ」
???
これは通じないと思い、奥を見れば中年の女性が、一生懸命パンをこねている。
大きな声で「マクロビオティック定食できますか?」
「はい!できますよ。あと300円出せば○○の番茶つけますよ」
よく聞こえなかったが「お願いしま~す」

完全な玄米食に完全な有機野菜食。食べていて体の細胞が蘇った気がした。
ちなみに、昨夜の三次会までのつまみ食などで、かなり便通もなくお腹が
不快だったが・・・この後お腹が快調!、夜までに完璧にすべて出た!!!^^;

レジで支払いのときに彼の外国人に・・
「Where are you come from ?」
「french」
「Oh! Nice!!」
ちなみに計1200円。健康の上、安いものだ。

その後、あいあい橋で全景を撮りながら巾着田の真中の方に進む。
今は、コスモス畑だが、春は菜の花畑になるらしい。。
実は、ここはかっての伝統ある水田が休田となり、農家の窮余の策で
菜の花とコスモスが植えられ、、曼珠沙華とともに観光で生き延びようと
しているのだ。駅から巾着田までの農家の間を通る散策道には、
農家の人たちが一生懸命作った作物を露天で売っている。

今、世界では1日に5万人の子供が飢えで死んでいる。
だのになぜ日本は休田なのか!?
食料自給率も先進諸国の最低の30%、、
かっての同じ敗戦国ドイツは安全な完全無農薬有機野菜で120%、
剰余の20%を輸出している。

そんなことを思い出しながら日和田山をバックにコスモスを撮ろうと
中央に行くと、同じポイントに60歳ぐらいの中年のカメラマンが。
どちらともなく歓談する。
彼は、曼珠沙華聞いて来たが、思ったものと違ったのでコスモスを撮っている、
ここのコスモスは昭和記念公園のコスモスに比べなんで小さいのだろう、
こう車が多く通ればいい写真が取れない・・・云々。。
「コスモスと車にタイトルを変えたらいかがですか?」
と冷やかし半分で談笑・・・。
「・・今を楽しめばいいのに・・」と心で思う。

確かに、巾着田のコスモスは間にヒエなどが混ざっていて、
コスモス畑として専用に作られた記念公園のコスモスとはできが違う。
でも、、水田にしてみれば・・・
「何で1200年の歴史をこんな風に閉じるのか・・・、、、
これから地球温暖化が一気に進み、食糧不足時代になるのに・・」
と声なき嘆きを発しているのだ・・・。

そういう思いをこめて
巾着田の曼珠沙華の写真をプレゼントします。


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心のビタミン(エッセー) http://www.emaga.com/info/heart21.html
北海道の四季(写真) http://communities.jp.msn.com/jjt8khvnlvgq2ipf5spd2vq9r4
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