2004年 12/4 晩秋の秩父中津峡
11月17日水曜日、休暇を取って秩父中津峡の紅葉の撮影に行く。
なかなか日程が取れず、今年最初で最後の紅葉撮影紀行となる。
その為、渓流釣りで地元情報に詳しい同僚から教えて貰ったのが今回の「中津峡」である。
朝、埼玉高速鉄道新井宿駅でカメラバックを背負って乗り込み、熊谷駅から通勤ラッシュと離れて秩父鉄道に乗り換え、荒川の渓谷を遡って秩父駅で下車。
終点の三峰口駅まで行きたいところだが、レンタカー店は秩父駅前しかない。
あらかじめ予約していた駅前レンタカーでカローラを6時間借りて国道140号線沿いに中津峡を目指す。
旅の案内書によれば、バスで行く場合の紅葉のポイントの停留所は「塩沢」と情報入手していた。とりあえずその塩沢を目標に車を走らせる。
ナビも付いているがレンタカーの店員が「国道140号一本なので迷うことはありません」と教えてくれたので、かの同僚に貰った10万分の1のガイドブックを助手席に広げての極楽な?運転。
三峰口駅付近から中津峡渓谷あたりまで徐々に渓谷が狭くなり、植樹林の緑の絨毯の中に陽光で朱茶色に輝く天然の広葉樹林が島のように浮いて見える。
塩沢での紅葉に期待が膨らむ。
ところが・・・・。
中津渓谷を過ぎたあたりから「滝沢ダム建設中」となって、渓谷には一切近づけない。
塩沢も大きな道路が新たに建設され、高速道路のように只通り過ぎるしかできない・・・。
新道の終点、つまり旧道に復帰する大滑で路肩に車を止めてガイドブックまじまじと見る。
そして中津峡の下半分がダムにやがて飲み込まれ、
もうその渓谷美を撮ることができないことを初めてしる。
「こんなダムで本当に水資源確保になるのかなあ。
ダムにより返って豊かな森林資源がと天然魚類を失うだけでなく、下流の清流自体が亡くなる。
日本一の清流が365日流れる郷里四万十川は一切ダムを造らなかった恩恵。
自然林に勝るダムはないのに・・。」
更に、時期的に紅葉前線がちょうどダム建設現場あたりを通過中で、
中津峡の上半分は殆どの木が落葉樹となっている・・・。
とは言うものの紅葉の遅いモミジなどが残っており、透けて見える岩肌に赤い紅葉の陰などがコントラストに映えてなかなか趣がいい。
車で行けるところまで行って往復の撮影を楽しむ。
途中で親子がテントを建てて臨時の「猪汁」店を出している。「23日まで」という事である。
晩秋の紅葉を見ながらの絶妙な煮込みを味わう事ができた。
道が中津川林道となったあたりからは完全に落葉樹林となっていた。
その入口の廃屋と思われるような小さなトタンの葺きの家の前に老夫婦が静かにたたずんでいた。
ひょっとしたら電気も通じてないかも知れない。
「う~~~ん、、二人だけの老後か・・・」。
将来、妻を誘ってもついてこないだろうなあ・・・。
これ以上の上流の探訪は来年以降の課題として帰路につく。
太陽が少し傾いただけで渓谷内は日陰となる。
蛇行する道のカーブの先だけにスポットライトのように太陽光線が当たっている。
特に、大滑トンネルの手前から見える太陽のスポットライトを浴びた黄色い紅葉が眩しい。
まるで陽春の桜のように見える。今年最高のショットだなと久し振りに満足してワンショット!
題して「渓谷の小春日和」かな^^
その後、帰りは、大峰トンネルを抜けて隣の滝川~秩父湖の渓谷にでて、先ず栃本関所跡に行く。
山の中腹の栃本の集落を眼下に眺めながら、よくこんな山中深い傾斜地に集落があるものだと感銘を受ける。きっと関所関係の人々の子孫が定住したに違いない。
更に渓谷沿いの旧国道140号に降り、不動滝の看板で車を止め、「片道20分」を確認。
「渓流の流れが見えておりたいしたことない」と撮影に行くことを決心。僅か3分で下まで降りた。
が・・・流れに架かる小さな吊り橋の向こう斜面を上がる経路沿いに更に案内板が・・・。
10万分の1の地図しか見てない北海道的おおざっぱな感覚の行動計画のツケかも・・・。
結局、更に尾根を一つ越えたところで不動滝を発見!?
確かにここは渓流釣りでも秘境だなと納得・・・。
携帯で滝の写真を撮り、仕事中の渓流釣りの名人に感謝を込め一報!
不動滝で思わず!?時間を使い、残り後1時間。最後に人造湖の秩父湖の湖畔で、漸く三分ほど紅葉になっているモミジを見つけ、暮れゆく湖畔をバックに最後の撮影。
かなり薄暗くなった湖面をバックに横縞模様の緑と赤の京織の絵のような写真を最後に撮って今回の撮影を終了。
時期的にはやや遅く、しかも実質6時間の撮影紀行であったが、事前の渓流釣りの名人のアドバイスもあって、非常に満足した撮影紀行であった。
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北海道の四季(写真) http://communities.jp.msn.com/jjt8khvnlvgq2ipf5spd2vq9r4
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追記・・・
写真付きエッセー「心の旅路」の主催出版社からのコメントが届いた。
「残念ながら入選5部には入りませんでしたが、各審査員の高い評価を得ており、
多くの人に読んで貰いたい作品です。共同出版を是非考えて頂きだきたい」
と具体的なアポイントの予約用紙まで・・・。
共同出版は、約30万円ぐらいか・・。
折角のチャンスながら、来春は次男も私学受験・・。
ま、次回、入選作を目指すことに・・・。






