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2002年 9/15 道南・松前…北海道ふる里ロマン紀行(その二)

例えば、最初に入った寿都町では、家の後ろが小さな浜と漁港であり、浜に上げている小さな漁船を手前にして沖の群青の海に浮かぶような感じの小さな白い灯台とカモメが撮れた。

暫くカメラを覗いていると、構図の中を左から右におばあさんが海水の入った虫かごのようなものを持って波打ち際沿いに通り過ぎる。

更に今度は、その後を小さな女の子が網を持って構図の中に入り、何かをすくっている。

気が付くと私の後ろの家から浜の右横に現れた女の子のお母さんに向かっておばあさんが、「こんな小さなカニ、逃がしてやればいいのに…」

お母さんは、おばあさんに
「撮影の邪魔したらいけんよ」^^;

私「スミマセン!子供さん撮っていいですか?」
「あ、どうぞ。。でも、いい顔じゃないから・・・」

そういうお母さんは結構美人であった…^^


シャッターを切りながら、「渚のカニ等を網で捕る姿は、山の子供達が虫を捕る姿と同じだ。

小さい時からこのように家族の中で自然と共に生きる子はきっと心優しい感性豊かな人間に成長するに違いない。自然を無くした人間は優しさも無くす…」と思った。

又、旧道の建岩のトンネルを出たところで岩の遠浅の海岸を撮ろうと止まると、浅瀬の水の中に若い女性が立っている。

足下の海岸線を見れば、彼氏が座って彼女を眺めている。

「スミマセン、彼女撮っていいですか?ひょっとするとネット上に載るかも知れませんが…」
「あ、いいですよ!」

数枚撮ったあと、「どうもありがとう!」と去る私に、二人してニッコリ手を振ってくれた。


このような撮影を続けるうちに陽が暮れ始める。
出来れば地図上で見つけた「鴎(カモメ)島」まで今日の内に行きたい。

北海道の全ての岬等を目指すうちに、もっと自然が残っているであろう離島に行きたくなった。地図上で鴎「島」を見つけた時は、『これだ!!』と喜んだ。

取り急ぎアクセルをふかせて一気に瀬棚町に入って、小さな集落を通り過ぎた時…
『あれ!?松の並木だ!!』。

北海道の並木は、ポプラ、ライラックなど寒さに耐える北の樹木だ。
四国のような松並木を北海道で初めて見た。
思わず引き返して撮影。何故この町の人が松並木にこだわったのか??
それは翌日、松前まで行って良くわかった。

渡辺淳一が日本初の女医萩野吟子を描いた小説「花埋み」で有名な瀬棚に来たところで、いよいよ夕焼けが近づく。

海岸に出れば、1600mmの望遠レンズを持ったカメラマンが一人既に三脚で準備完了、小さな椅子に座って「その時」を待っている。

その横で400mmレンズでセッティング。
目の前に有名な輪掛岩があり良い構図だ。かなり陽が傾き薄暗くなり始めた頃、
観光に来ていた若い女性二人が小さな堤防の先まで行って夕暮れを眺め始めた。


大きな岩のシルエットと彼女たち二人のシルエットのコントラストの構図がいける!と閃き、すぐに古い愛用のキャノンEXをバックから取り出して撮影。

これは50mmの固定レンズだが手動なのでかえって綺麗に撮れる場合がある。
更に、夕陽とカメラマンを後ろから撮れば面白いと遊び心で撮る。

西を見れば、雲がたなびいて太陽が隠れている…。今年は太平洋高気圧が北海道まで勢力を伸ばさなかったので、北海道は曇天が多く、夕陽は一度も撮れていない。

「ワイングラスのような夕陽」を一度は撮りたいと思っているが、今日もダメかなと諦めていたら、雲の下が帯状に切れて、水平線が綺麗に見えているではないか。

そして…その切れ目から太陽が覗き始めた!!

『ひょっとして念願のワインレッドグラスの夕陽が!!』

必死で望遠レンズを覗き込む。

そして、そして、完全に太陽が丸く現れ…徐々に水平線に近づき……
「やった!!」水に接する前に太陽から足が出た!!
感動でシャッターを続けて切る。

…但し、、、そこは400mmレンズの限界。
『隣の1600mmの望遠レンズのカメラマンはバッチリだったろうな・・・』


彼は、ワイングラス状の夕陽を撮れば、さっさとカメラを片付け帰って行った。
でも、内心は興奮し、すぐに現像に走ったに違いない……。


『うーーん、、。俺もいつか1600mmの望遠レンズでワインレッドの夕陽を撮ってやる!!』^^;

さて、後は今日残っているのは、テントを立てて早めに寝るのみ。
実は、この瀬棚に着いた時、夕涼みに来ていたその土地の所有者らしき人と「ここで泊まっていいですか?」「ああいいよ!」と話していたのだ。


でも、まだ薄明るいし、何より今日は撮影ポイントが多く、走行距離が短かすぎた…^^;

地図を改めて見れば、瀬棚からすぐ南の北檜山町から大成町までは、道路は海岸線でなく内陸部を走っている。ここは柔軟に今日のうちに一気に80km南下して「鴎島」に行くようにという心の声に従う。

結局、午後7時半、約320km走ったところで江差町の鴎(カモメ)島に到着。
カモメ島は周囲が僅か1000m程の小さな島で江差町と堤防でつながっており、
長崎の出島のような感じだ。入口に人家が1軒あるのみ。

江戸末期の「徳川幕府砲台跡」が残っているが、今では台上は芝生状のキャンプ場にもなっている。但し、これは翌朝知ったが…。


堤防の片側は駐車場だが、海側は砂浜になっており、ここにテントを立てる。
目の前の砂浜に幕末の蒸気船「開陽丸」が横付けされ、
幕末のロマンを売りにした公園にもなっている。

開陽丸は夜10時過ぎまで舷灯がアーチ状にライトアップされており、
離れて見るとそれが水面に映って、さながらライトの輪のように見える。


さっそくバブル撮影に挑戦。雪祭りの大雪像などのバブル撮影の経験をもとに
露光時間1分半を目安に撮る。二度と来ないので2分とか、その他の被写体も試し撮りする。

撮っていると、一軒家の主人が犬の散歩にステテコ姿で出てきて「何か釣れますか?」
「え!?、あ!、写真撮ってるんです・・・」
カモメ島が釣りのメッカであることを初めて知った^^;

結果としては、もっと露光すべきであったが、まあ人生は体験をするために生きている。
失敗も成功も、或いは善悪さえも、その体験をする魂の成長のため。
この体験を次に活かせばいい。


今回、アルバム「北海道の四季」にはバブル撮影4枚を載せておいた。
結局、午後11時にテントに帰り、流石にシュラフに入ればすぐに爆睡……。


(第二日目の撮影に続く・・・)


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北海道の四季 http://communities.jp.msn.com/jjt8khvnlvgq2ipf5spd2vq9r4
心のビタミン http://www.emaga.com/info/heart21.html
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