2002年 7/5 道北…北緯45度の旅(その一)
6月最後の週末、幌延の幻の花‘ブルーポピー’を主目的に道北の撮影の旅に行く。
実は、このためにホーマックで格安のテント等一式を購入、初のテント一泊撮影紀行だ。
但し、北海道の気候を考え、エアマット、温度5度までOKの三重のシュラフを携行…。
29日朝8時半、札幌を出発。週間予定表では、6時起床、7時出発のはずだが…。
ま、1時間半遅れるのもいつもの予定!?
札幌市の南に住んでいるので、石狩湾に出る約20kmは国道231号線沿いに市街地を
抜けなければならない。3年前札幌に来た時は、『何と緑豊かな自然とマッチした街!』と
思ったが、今ではその市街がコンクリートジャングルに見える。
1時間かけて石狩川を越えた辺りからやっと北海道らしい広々とした開放感を味わう。
後は、左に群青の日本海を眺めながらオロロン街道をひたすら稚内方向に北上。
信号が殆どないのが嬉しい。
ところで、物事を行う時、国民性によって特徴があり、これを「スコップで穴を掘る作業
を命ぜられた場合」の例え話で説明されている。
先ず、ドイツ人は行く前に穴の掘り方までキチンと計画して出発。日本人は取り合えず
スコップを持っていって現地で考える。ところが英国人はスコップを持って走りながら考える
と言う。
今回の私も、第一目標を「幻の花」とするも、第一日目は「利尻富士に落ちる夕陽を撮影
できる最適の位置」でそのままテントで仮眠、翌日は稚内から日本最北の宗谷岬を撮影とだけ
大まかに決めて、後は現地の状況によって、と相変わらず曖昧…。
オロロン街道を北上して目に付くのが風力発電の風車。これをバックに手前に渚等を
入れれば面白いだろうな…と帰路の撮影構想を固めながら、取り合えず幌延のトナカイ牧場に
13時半頃に到着。5時間で約350km走行。
トナカイ牧場は、数年前に幌延町の町興しの一環としてできた新しい観光公園。
この一角の北方圏の花園に「ブルーポピー」も植えられている。
ブルーポピーは、ヒマラヤの標高5000mの高地に咲く登山家も滅多に見えない幻の花だが
寒冷の気候が合うのか幌延町で商業的に栽培されるようになったらしい。
公園の管理棟で苗も一株1000円で売っている。花の盛りはやや終わりかけていたが、
約100株ほどに太陽の光を浴びて真っ青の花が鮮やかに咲いていた。
風で傷ついていない花を20枚ほど撮って終了。
管理棟で「サロベツ原野」「宗谷」等の観光パンフレットを仕入れ、事後の行動予定を概定。
先ず、下サロベツ原野のビジターセンターに行き、長沼の自然探勝路で撮影。湿原に一周
1000mの木道が整備されている。丁度、黄色いエゾカンゾウ、紫のアヤメが花盛りで、
昨年行った雨竜沼湿原を思い出す。
更に車で10分ぐらい北のパンケ沼畔自然探勝路に移動して撮影。道路のあちこちで
「北緯45度線通過点」と表示されている。幌延町のほぼ中央を東西に走っていて、
これを横切る道路のほぼ全てに表示されているので車で動くたびに目に付く。
そう言えば、「北緯45度の町ほろのべ」とパンフットの表紙に書いてある…。
下サロベツの撮影を終えたところで5時半。陽もだいぶ西に傾き、いよいよ利尻富士にが
最も近くに見える撮影ポイントに移動開始。道道106号、つまりサロベツ原野の海岸線を
野寒布岬まで行ける稚内天塩線を北上、海岸線が最も西に張り出した付近を目指す。
だんだん利尻島の島影も大きくなる。『この辺でいいかな』と左折して海岸線に出ようと
したところで、食糧を一切買い込んでいないことに気付く。だが、周辺に店がない…。
まだ日の入りまで充分時間があると見込んで、地図上で北に約10kmの抜海港まで買い出しに行く。集落の始めの家が開拓に夢破れたのか廃屋になっていて、ちょっと一抹の不安が…。
それでも中央の交差点でコンビニを見つけ、安堵の気持ちで駐車場に車を止めると、何か様子が…。
「わお!潰れている!!」
丁度反対車線を通りがかった小さなトラックの近くの漁師風の人が親切に止まって
「これから稚内の方に数㌔行けばあるよ!」…。結局、更に10㌔近く北上、納沙布岬の
手前数㌔の稚内市郊外でやっと商店に出くわし、翌日の分まで買い込む。
北海道をドライブする時の体験上の教訓は、《ガソリンは入れれる時に入れる》だが、
今回これに《食糧は買っておける時にしっかり買い込んでおく》が加わった。
ちなみに撮影中は、時間が勿体ないので食事は移動中に運転しながら流し込む…。
買い出しに思わぬ時間がかかり、撮影ポイントまで最高速度120kmで引き返す。
人跡未踏の湿原が広がるのみ。
結局、午後6時半に低い海岸段丘のハマナスの繁みの空き地に、今日1日約410km走った
ところで車を止め、20m先の波打ち際に三脚をセット、日の入りを待つ。生憎の薄曇りだが
夕陽に霞む利尻富士を何とか午後7時半まで撮影。
薄暗くなる中、車の横にテントを設置。食事を終える頃には真っ暗となり、空には満天の
星空が…。聞こえるのは潮騒の音のみ。
明日に備え、9時過ぎにはシュラフの中に。
この頃には「明日は、海岸線を納沙布岬から宗谷岬、更にオホーツク海岸沿いに
クッチャロ湖まで南下し、そこから西進、北緯45度線沿いに道道84号をサロベツ原野に
帰り、北サロベツ原野を撮影、その後オロロン街道を札幌へ」という行動予定を決める。
但し、撮影ポイントは、その場で「よし撮ろう!!」と心に感応した風景等を…。
そしてそのままぐっすり眠りに就く予定だったが・・・。
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