2001年 9/28 知床旅情〈その三〉
朝7時に起床。
朝食前に宇登呂魚港までしっかりセーターを着込んで散歩。
店先を掃除する土産店の若い女性が「セーター、いいですよね」挨拶が自然でいい。
港で観光船が出ることを確認して、急いで民宿に帰り、朝食。
食後のコーヒーと手作りのレアチーズをいただいて、出航5分前に観光船に乗船。
8時30分、宇登呂港出航。岬往復の3時間45分便はもうやっていないが、硫黄山までの1時間半コースで海岸から知床の自然を満喫。ちなみに次の便からはこの日は高波で欠航。
海岸近くには行けないが、断崖の上の緑の森林と知床連山の白く初雪で薄化粧した尾根とのコントラストが美しい。位置の関係で逆行だが、カメラを信じて!?撮影。
カモメが観光客の「かっぱえびせん」を求めて船と併走する。
今回、隣の観光客の差し出した手から直接カモメがかっぱえびせんを捕っていく貴重な?
撮影に一発で成功!^^。
(但し、これは一眼レフで、じ後プリントアウトしてから成功を知る)
知床の自然をバックに、併走するカモメがアクセントとなるような構図の写真を撮ることを心掛ける。
10時半過ぎに帰港し、車で知床峠まで行き、国後島を撮影。手に届くような近さ。
地理的にも間違いなく日本固有の領土であることを確認。
今回は、ここで引き返し、いよいよ撮影のメインイベントの知床五湖へ。
熊の出没状況により、第一湖或いは第二湖までしか回れないこともあるらしい。
考えてみれば、近代文明の生活をする人間500万人が同じ島で野生のヒグマと共生するというのも世界的に珍しいものだ。
熊たちは、《わずかここ100年の間に珍客に住みかを奪われた》と思っているかも・・・。
駐車場から僅か1時間半ほどで回れるように作られた遊歩道に沿って第一湖へ。
美しい!!
掛け値なしに美しい!!
湖面に映る森林とのコントラストがいい。
更に第二湖へ。《わお!まるで鏡のような湖面に知床連山が綺麗に映っている!!》
撮影を忘れ、しばし美しさに見とれる…。
更に第三湖、第四湖・・・・第五湖。
今まで北海道の自然を満喫してきたが、これは自然美を超えている。
太古からの自然、いや地球そのものからのメッセージだ…。
かってこの周辺にも開拓に人が入ったらしい。五湖に来るまでの道路脇に廃墟があり、自然の厳しさが想像できる。
しかし、道北など他の地域の廃墟では、開拓に夢破れて去った人のもの哀しさが漂うが、ここ知床五湖では、そのような人の一時の感情など入る余地のない、地球からのメッセージいや宇宙の神秘を感じる…。
来て良かった。ありがとう…。
そういう癒された感謝の気持ちで知床五湖の撮影を終了し、帰路に就く。
人は、誰も皆DNAの中に、太古から豊かな地球の自然の中で進化した35億年の情報を共通に持っている。
その情報と共鳴する場に来た時、潜在意識から顕在意識へ感動としてわきあがり、心を癒してくれるのだろう。
知床半島は、現代文明が忘れたそういうメッセージを伝える日本最後の秘境の地かもしれない。
帰りは、オホーツク街道で小清水原生花園の放牧馬、能取湖の珊瑚草などを撮りながら、最後にサロマ湖で夕焼けの残照に黒いシルエットとして浮かぶ湖畔の低い山並みを撮って今回の全ての撮影を終了する。
午後6時に上湧別の交差点のガソリンスタンドで再度満タンにして左折、オホーツク海に別れを告げ、一路札幌へ。
右手の黒い山並みの上に浮かぶ北斗七星を眺めながら夜11時に無事帰宅し、2夜3日全行程約1100kmの感激の撮影を終了した。
生涯心に残る撮影の一つになるであろう・・・・。
今回は、写真アルバム名を「知床旅情」とし、
「その一」から「その三」に区分して載せた。
【北海道の四季】
知床旅情〈その一〉:オンネトー湖を中心に往路間の写真
知床旅情〈その二〉:海からの知床半島を中心に、復路間の写真も
知床旅情〈その三〉:知床五湖を中心とした写真






