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2001年 8/28 2001年夏の思い出(その三)

記念写真を撮るとき、監督がベンチからなかなか出てこない。
実は、あの鬼??監督の目から大粒の涙が…。

ベンチの隅から出るのが遅れたのは、その涙を乾かすためだったのだ。実は、この事実は、その夜の祝勝会で監督以上に年輩の最年長のコーチで審判である人が教えてくれた。


「監督の涙を見たのは、28年の付き合いで初めてだよ。
 子供達には、来年の3月のお別れ会の時話します。」

祝勝会での監督の言葉「今回で4回優勝したが、今回が一番嬉しい」。


祝勝会(反省会)は監督の締めの言葉で終わるが、これが結構長い。
練習・試合中は子供を褒めない監督だが、この締めの話で、1年の悠人まで全員の成長ぶり、良い点だけを一人一人具体的に話すのだ。今回は何と50分も子供の良いところを具体的なエピソードで話した。そして、子供は解散。

後に残った親と監督・コーチ、地区の方々との祝宴が延々と続いた…。
優勝カップでのビールの回し飲みの味が格別であった。

また、優勝以上に聖人の人間性を知る上で嬉しい事もあった。
同じマンションに住んでいて他のチームに所属し、それまでに負けた選手のお母さんなどが親子で決勝に応援に来てくれたのだ。

その一人のお母さんが、「聖人君は人間が大きい」と褒めてくれた。
実は、1ヶ月ほど前、群馬のある町との姉妹都市交流会の一環として行われた少年野球の選抜チームの試合でのこと。聖人は投手だ。2-2で迎えた最終回。

2死からそのお母さんの子供さんが1塁に四球で出て、打者は4番の聖人。
ヒットエンドランで打った打球が《これはゴロで右中間を抜けてサヨナラ勝ちだ!》と誰もが思ったとき、打球を見ずに走ったその子に当たり、アウト!!

その子が試合後「ゴメンね…」と聖人に謝りに来たらしい。聖人は「いいよ、いいよ!」と逆に慰めたらしい。その子は普段からキチンとしている子で、所属チームでは主将だが、結構学校でもしっかりしない子を厳しく言う性格らしい。

その日家に帰って母親に「聖人は凄い!僕を責めないばかりか、逆に優しく慰めてくれたよ…」と感激して話したらしい。

その時のことを、後に聖人に聞くと、「失敗した上に責められたらもう浮かばれないよ」。

いつも試合で監督に四球等で叱られる聖人だから、かえって失敗した子の気持ちが自分のことのようにわかるのだろう。

《うーーん、子育てでも、キャッチボールでも言える。子供は誰もわざと失敗はしないのだ…。》

それをどう見て、いい方に持っていくかは、親、大人のこころの度量次第だ。聖人の優しい性格を垣間見ることができた。

それ以来、キャッチボール時に悠人が暴投を投げ、藪に入ってボールがわからなくなってもあるまで私が探すことにした・・・。しかも楽しく!!


更に悠人の成長ぶりに驚かされた。小1でベンチに入っているのは悠人だけだ。
選手13名だから全員入れる。普通、このぐらいだと試合中にベンチ前で砂遊びをすることもある。

とことがボールボーイとして全力でファールボールを取りに行って、タイミング良く帽子を取って主審に手渡す。

誰がどのバットかしっかり覚えていて、次打者に渡すとともに、打った後すぐ片付けに行く。ベンチでは監督の横で選手に大声で声をかける。試合の状況なども家に帰って聞いてもよく覚えている。

悠人の働きぶりを楽しみに試合を見に来ていた老人もいた。協会内で「今度あの子に何か特別賞を贈ろう」という話も出ているらしい…。

野球を通じて、今の学校教育にない何かを学んでいる。
そう言えば、練習の当初のキャッチボールでは悠人と監督がやっている。みんなが悠人に目をかけ可愛がってくれているのだ。本当に心から感謝…。

試合のあった日も家に帰ると悠人は「お父さん野球をやろう!」。

結局、試合の日もボールが見えなくなるまでマンションの広場で悠人と野球をした。隣で真菜がボールと一人で遊んでいた…。


ヤブ蚊に刺されるのは何故か私だけ。家に帰ると悠人がムヒを塗ってくれた。


聖人は早々に風呂に入り、翌日の試合に備え休息。
聖人曰わく「悠人は絶対僕より上手くなるよ!悠人がライバルになりそうだね」
「そうだよな。聖人より1年以上も早く野球を始めたもんね」。


実は、夏休み前、この盆は四国愛媛の実家に帰れないので、夏休みの前段に母を札幌に呼び、悠人だけ札幌に来させる計画を立てていた。

悠人も男の三番目で下は皆が可愛がる真菜もいて、微妙な?立場でずっと家にいても面白くなく、いつも「おとうさんのいる北海道に行きたい」と言っていたからだ。

それが、急遽稲刈り等のため母が来れなくなり中止となって、悠人もガッカリしていたのだ。

ところがかえって、北海道に来れなくて良かった。もし来ていたらこれほど成長しなかったであろう。まさに、世の中起こることは全て必要・必然・ベスト!!だ。

只、その時は気づかないだけ。


また、真菜も着実に成長していた。1ヶ月前は「お父さん大好き!」だったのが、今回は「お父さん、とっても、とっても、とっても大好き」とチャンと形容詞が入るようになったのだ。

感情を込めて私が「お父さんも真菜ちゃんがとっても、とっても、とっても大好き」と言い返さないと、「お父さんチャンと言って」と判断するようになった。

閉会式の翌日、那須高原に家族5人で久し振りにキャンプに行った。

長男英人は、予備校のため居残り。聖人以下3人で行くと聖人が長男のバランスのいい5人家族のようだ。

テントで一夜明けた朝、食物連鎖を子供達に教える面白い事が起こった。
朝食に炊けたご飯の鍋の蓋を妻が取った瞬間、偶然?蝶が鍋の中に飛び込み死んでしまった。

蝶の粉で汚染された部分のご飯粒を餌にマス等を子供達が釣ることにした。でも釣れない。

そこで、ハッと気づき、先ほどの蝶の羽を取って胴体をマス釣りをしている聖人の釣り針に付けてやると、それまで全くあたりのなかったのに、見事なマスが釣れた!
マス釣りはその1匹だけにして、早速焼き魚にして子供達3人に食べさせた。

蝶→マス→人間と次々に死んで食べられながら、その次のものの体の一部になっていく。

「いただきます」とは、「あなたの貴重な命で私を活かすためいただきます」という事を教えた。

そうすると、そのことを教えるためにこの大自然・地球が蝶をわざわざ熱い鍋に届けてくれた気がした。世の中の事象に偶然はなく、全て必然、必要、ベストだ。

ただ、感謝するのみ。
キャンプの後、「動物王国」で、猫、犬、馬、鷹等と遊ぶ。


更に翌日。休暇最後の日。野球チームの親御さんからいただいた東京ドームの日ハム戦のチケットを持ってやはり家族5人で野球観戦に行った。

長男は、予備校の休みの日だが、久し振りに彼女と原宿で映画[A・I]を観るという。素敵な彼女だ。もうしっかり巣立ちの準備が整いつつある。子育てとは巣立ちの準備。

まさにそう思う。

野球観戦後、ドームの野球記念館の壁の前に子供3人を立たせ、最後の記念写真。
ポーズは悠人は投球フォーム。ぼろいデジカメでは動きはぶれる!^^;


後楽園の駅のホームで別れる時。
真菜:「おとうさん、北海道に行くんだよね?」。

一度別れた悠人が小走りに来て、
「お父さん、今度は何回寝たら帰るの??」。

電話の時いつも悠人が聞く質問だ…。


「うーーーーーん、後40回ぐらいかな」


それを妻のもとに行って


「お父さん、後40日で帰るって!」


そう話す悠人の背中を見て、妻と目で会話し、見えなくなるまで手を振って別れ羽田空港へ。


札幌へ帰る飛行機の中。

《うーーーーん、好きなゴルフの回数を減らして航空機代を浮かさなくては!》^^;

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


以上の夏の思い出を作る間に撮った写真を写真アルバム「北海道の四季」に載せています。
ご笑覧を!!





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