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2001年 7/17 雨竜沼湿原登山…心の旅路(その一)

14日午後念願の雨竜沼湿原に行ってきた。札幌から道央自動車道を使い滝川ICで下り、国道275号沿いに雨竜町へ。市街地から西へ道道432号を進むと12kmで暑寒ダムに出る。ここから更に砂利道を含む14kmで登山口(ゲートパーク)に到着。市街地からの所用時間約50分。

雨竜湿原には何故か心の深いところから《是非行かねば…》という思いが湧いていた。理由はわからない。先週も滝川ICまで来たが生憎の雨で引き返している。今回は、インターネットの天気予報の50円のピンポント情報で、「雨竜は午後5時間ぐらい晴れる」との判断で、札幌を11時過ぎに出発、途中で腹ごしらえをして午後2時前に到着した。

実は、十日ほど前、愛媛の田舎の中学校の恩師が膵臓癌で他界した。享年72歳。いみじくも10年前に死んだ父と同じ歳だ。中学校長終了後、田舎の青年の意識改革の指導者として頑張っている最中のことだ。私を最も信頼してくれていることもあり、よく最新の情報等を提供してきた。膵臓癌に罹っているという事がわかり「究極の癌治療」という名著を要約し、息子さんにも送っていた。

月曜日に息子さんから「究極の癌治療に紹介していた物が届いた日に他界しました…。午後葬儀です。」という電話が職場に来た…。
火曜日の早朝5時頃、左脇腹の後ろが急に攣ったような痛みで目が覚めた。それからというもの呼吸をすれば痛い。単身赴任のかなしさ、誰にも相談できない。その後全身の倦怠感もある。職場で冗談に上司から「それは膵臓癌だ。余命後1年だな!?」…。

土曜日、雨竜沼湿原の登山口に着いた時は、このような心身の状態であった。次の連休は、久し振りに4人の子供に会いに埼玉に帰ることにしている^^。エゾカンゾウの開花時期等も考慮すればこの日しかない。天気予報で晴れと出た時点で迷いは無かった…。

13時55分、管理棟で登山者名簿に記帳。簡単なピクニックのつもりでいたが「熊注意、団体で行動」の看板に、思わず600円の鈴を買ってリュックに取り付け、いよいよ出発。さすがに午後から登山する人は殆どいない。朝から登山していた人達とすれ違いながらの登山となった。

先ず、入山してからの感想。「これは、本格的な山登りだ…。かって若い頃京都に住んでいた時、職場で奈良吉野の奥の秘境大峰山脈縦走を企画実行した雰囲気に似てるな…。」一人での山登りは久し振りだが、それだけに一歩一歩噛みしめながらの自分との対話になる。更に人の流れに逆らうのですれ違いながら様々な感慨が又浮かぶ。さながら心の旅路である。

5分もしない内に「あれ、○○さんではないですか!珍しいですね?」と職場に一度来た人から声をかけられる。こちらは誰かわからない…。(彼女と一緒でなくて良かった!但し、彼女がいないのでその心配は最初からないが…^^;)

普通、山歩きでは、すれ違った人同士、「こんにちは!」「ご苦労様!頑張ってね!!」と挨拶するのが常識である。大峰山脈では、修験僧の千日回峰の道場でもあり、登山者も清々しい挨拶を交わしたものだ。ところが、20年を経た雨竜沼湿原では何かが変わっている。

こちらが「こんにちは!」と声をかけても次の3つのパターンに分かれた。

① 同じように同時に元気に挨拶する人:3割
② 恥ずかしそうに思い出したように挨拶を返す人:6割
③ 全く無視してすれ違う人:1割


先ず、皆さんが登っていく私になりきって、上の3つのタイプそれぞれに声をかける場面を想像して欲しい。その反応に応じ、どんな感情があなたに芽生えるか?

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次に、今度は声をかけられるそれぞれの人になりきって、私から声をかけられた時、どんな思いでそのような対応になったか自分自身の事のように思って欲しい。

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最後に、あなたは妖精になって、私の後方上部3mぐらいの高さから飛びながら着いてきて、客観的にその3つの場面を観察して欲しい。

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この3つの違った立場から、あなたの心に何が浮かんだろうか?

あなたが次回山に登るときは、どのタイプになりたいだろうか??

家族、団体で下りてくる人も多い。先頭のお父さんの場合、お父さんが明るく挨拶すれば後ろの子供もそれ以上に元気な声で挨拶する。逆にお父さんが何も挨拶しない人の場合、子供はバツの悪そうな小さな声で応じる。まさに、親父は背中で教育するんだなと思う。家庭、社会教育が濃縮されている。





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