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命を紡ぐ母の種

【命を紡ぐ母の種】

 今年1月14日、横浜で行われた
「夢をもって楽しく生きる会・幸塾」主催の
第23回新春の集い「善循環の集い」に
ゲスト講演者として呼ばれました。

そのイベントの中で、主催者である大下伸悦先生から
「お母様の大根の種です」と
サプライズプレゼントをいただきました。

また、事務局長の菅原克行さんからは、
茨城のご自宅でその種から育てた
大根をプレゼントされました。

まさに、15年前に他界した、
時を超えた母の大根に絶句、感無量でした。


 ◆母の大根の種誕生まで 

 今から24年前、EM農法によるふるさと再生の
6000字程度の小論を書いて、田舎の町長に送りました。

今、愛媛最南端の寒村が水洗トイレなのは、
この時の町長が応えてくれたお蔭です。

しかし、農業を変えることはできませんでした。

父亡きあと、跡取りの帰りを待ちながら
田畑を維持していた母だけが
EM農法を取り入れてくれました。

特に、大根が評判となり、地元の漬物会社から
委託栽培するようにもなっていました。

 その母も15年前に他界。
歳月の流れとともに、実家も廃屋状態、
田畑も荒れていきました。

この時、農家再生を目的とする
「グリーン・オーナー・プログラム」を主催している
大下先生が救いの手を差し伸べてくれました。

事務局長の菅原さんと幾度となく
泊まり込みで来てくれたのです。

そして、そこに農業研修に行った当時大1の三男が目ざめ、
今、EMBC複合発酵微生物農業を行っているのです。

 そして知らないうちに、
荒れた畑に野生化していた母の大根から種をとり、
全国で自然農する仲間に送って、
美味しい「大根」として蘇っていたのです。

さらにそこから採取した種と大根が
私の手元に届いたわけです。

まさに、命を紡ぐ母の種です。

 日本蘇りを念じて、
24年前の拙稿を紹介させていただきます...

 ちなみに、平成7年は、1月に阪神淡路大震災、
3月にオウム事件に運用責任者として対処した激動の年でした。

++++++++++++++++++++++++++++++

一本松町の未来永劫のために(要約)
平成7年12月18日  池田整治

◆緑萌ゆる一本松の大自然

 志を立て友人に見送られながら15歳で
郷里一本松を飛び出したのが今から25年前、
昭和45年の春であった。

爾来、長期休暇唯一の楽しみは、
父母の待つ郷里一本松に帰り
大自然の息吹を大きく吸いながら
新たな鋭気を養うことであった。

 当時の一本松の野山は、
四季折々本当に美しかった。

特に新緑の頃は、新鮮な緑の中に紅い新芽が映え、
まさに接する者に深い感動を与える
「緑燃(萌)ゆる」大地であった。

この大地の自然の新鮮なエネルギーを深く心に蓄え、
次なる任務に帰ったものであった。

 
◆あの大自然は今‥‥‥

ところが時が経つにつれ
大地の息吹の力が減ってきている。

山の頂をみてほしい。

豊かな松が立ち枯れし、
山容がすっかり貧相になってしまった。
 
これと併行して、働き盛りの中年の方の
成人病による死亡が目立つようになった。

特に、この夏の同級生のY君の癌死は
特にショックであった。

40歳といえばまさにあらゆる社会で
原動力となる存在である。

その働き盛りのはずの同級生が、
細胞学的に癌という酸化すなわち最悪の老化死で
寿命を全うできなかったのである。

 これは、酸性雨等で立ち枯れする
木立と同じである。

更に、毎旬送られてくるのを楽しみにしている
「一本松館報」に、成人病(糖尿病・歯槽膿漏)の
記事が載せられており、「やはり」と
危機感を抱いたのである。

 人間も大自然の一環に過ぎない。

大自然から受けている生命体の自然治癒力を忘れ、
小手先の便利な技術だけに頼ったとき
必ず自然の報復を受けるであろう。

アトピー、癌等食源病とも言われる
成人病がこれにあたる。


◆大自然の警告

私は、これは大自然の神からの見えざる手の
親切な警告であると思う。

「このままでは、あなたの体は酸性化という
崩壊化の道を進んでおり、
やがて数十億年進化してきたあなたの種が
次の世代から未来永劫この世からなくなりますよ。

一日も早く抗酸性化・蘇生化の生き方をしなさい」
と教えてくれているのである。

事実、100年前は、この地球上で滅びた種は
一年間でわずか100種程度であったのが、
人間による地球環境の汚染に伴い現在は
年間約五万種を越える種が滅び、
しかも更に幾何学級的に増えている。

地球上の種は約200万種。

このままでは、地球環境は崩壊し、
人類は絶滅するとの危機感に基づき、
地球的規模、特に欧州先進諸国で
エコロジー運動も盛り上がってきている。


 ◆一本松の現況は?

翻ってわが一本松をみてみよう。
ここ数年成人病化・酸性化が、
自然カの喪失に伴いとみに
進んでいるのではないだろうか。

・大自然の循環を全く無視した灌漑施設、

・あるいは循環(蘇生化)を自ら断っている
化学肥料・農薬農業、

・垂れ流しの家庭汚水、

・特にヘリコプターさえ使う
膨大な農薬散布等により

自然の酸化とともに、
子供のアトピー等アレルギー、
成人病が増加の一途を辿っているはずである。
 
身近な一例を挙げよう。

広見の大根池では、私たちの子供時代には
夏にもなると水泳を楽しむ子供で溢れていた。

炊事用のお米さえ研いでいた。
それだけ水が澄んでいたのだ。

ところが今は夏ともなれば
まさに悪臭の水たまりである。

この水が広見盆地の稲作の源になるのだ。


◆自然治癒力を見直そう!

自然は、素晴らしい循環によって蘇っている。

微生物→植物→動物→人間→微生物というように、
常に循環しながら生命意識体が生成発展している。

動植物は、死後、土壌中の有用性微生物により
分解され新たな有用な有無機物質となり、
さらなる有用微生物の働きにより新たなる植物に蘇る。

これをさらに新たな動物が食べ、
さらにこれらの動植物を進歩した人間が食べていく...。

この繰り返しで地球人類は個々のDNAに
全ての過程を記憶しながら進化している。
 
農薬・化学肥料・塩素入り水道水等は、
この有用腸内菌をも殺す。

地球だけでなく、我々人間個体も
健康に生き成長するためには、
自然の有用微生物を強化しなくてはならない。

 人間の体は、
成長しきった25歳前後で
約60兆の細胞からなるが、
脳細胞及び心臓の筋肉細胞を除き、
1秒間に約50万個日々新陳代謝している。

今こそ、大自然の循環力、自然治癒力を
正しく認識して生きる時代である。

灌漑用水路を見てほしい。
完全にコンクリート化され、
自然循環を完全に断ってしまっている。

自ら崩壊化・種の絶滅の道を
選んでいるとしか思えない。


◆今何をなすべきか?
 
今すぐ、町をあげて蘇生化・坑酸化の
自然環境へ還元すべきである。

そのために次の事項を提言する。

1 農業は、町をあげ有用性微生物群等を
活用した有機栽培に転換する。

...農業はこれから10年内に自由化する。
また、成人病等増加に伴い無農薬で
ビタミン・ミンネラルの豊富な
「本物の野菜」が求められるようになる。

10年内に完全な有機栽培農法に切り替わることが、
農業の生きる道であり、一本松の真の活性化となる。

有機栽培された農作物は、
それ自体が非常な価値があり、
生産者と消費者間の直接取引により
生産者・消費者相互にメリットを
もたらすことができる。

生産者組合自体が、インターネットで
新たな消費者を探すという
新たな流通形態も考えられ、
新たな町興しともなろう。


2 灌漑用水を石垣等を利用した自然型用水路
にして鰻等自然循環適応型にする。

...小道等を脇に儲け小公園化し、
都会人がのんびり田園の散策を楽しめるようにする。

夏など、蛍の里として蘇り、
リフレッシュ型の真の観光地にもなりうる。
 

3 家庭汚水等を蘇生化させるための措置

・有効微生物処理による家庭用汚水処理装置を
各戸にとりつける。
集中汚水処理もこの方法に切り替える。

・家庭用洗剤等は、有効微生物のえさとなり
成分を水と炭酸に生分解するエコロジー型の
洗剤に切り替える。

・現在広まりつつある、EM菌による家庭の
生物ゴミの有機肥料化を町ぐるみで
有機栽培農法の一環とする。


4 プール等公共場所でのさらし粉(塩素)消毒を
有効微生物還元水等に切り替える。


以上を10年を目途に完成すれば、
「本物時代」を率先して実施したモデル町村として、
一躍脚光を浴び、研修者も内外から四季を通じて訪れよう。
 
本当の一本松の活性化がここにあると思う。
何より、大自然と共生し、
125歳の天寿を全うできる豊かな町として、
未来永劫子孫に受け継がれよう。

 そうなれば、若いとき、
職を求めて都会へと去った若者も、
人間的な生活を求めて喜んで永遠に
家族とともに里帰りするであろう。

 このまま崩壊化の道を辿るか、
蘇生・共生化の道へ上がるか、
どの道を子供に残すか、
今、岐路に立っている。

選択できるのは、今生きている人である。

一本松が「本物化」への
運動の原点となることを信じる。

+++++++++++++++++++++++++++

この夏には、35年間の子育てを終え、
故郷に帰ります。

隗より始めよ。

先ずは、母の大根を母の畑に蘇らせます。
日本の蘇りを信じて...


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